2009年10月2日金曜日

経営環境の把握と環境対応の在り方(その1)

経営環境のキーワードは、「不連続」「不透明」「スピード」といわれています。

「不連続」というのは、今までの事業や経営の成功体験が必ずしもこれからの会社の維持・成長を約束しないということを意味します。

「不透明」というのは、先の見通しがきかないということを意味します。

「スピード」というのは、苦労して(運よく)成長軌道に乗せた事業・製品や競争優位の条件が陳腐化していくスピードが絶望的に速いということを意味します。

おそらく皆さんも思い当たる節があると思います。

急成長したビジネスモデルに瞬く間に急ブレーキがかかり、前年比売上高を割り込み、一気に赤字転落、倒産へと至る事例は毎日のように日経新聞に掲載されています。

本来、予測した未来に近づくための計画と実行&結果のブレが少ないことが経営には求められますが、おそらく日本中から集められた優秀な頭脳をもって経営にあたっているであろう大企業の経営者の手腕も、残念ながらその程度なのです。

だから、中小企業の経営者が、予測した未来に近づくための計画と実行&結果のブレが大企業に比べて少なければ、大企業の経営者よりも優れた経営者だということができます。

なんだか、わくわくしてきませんか?

よく言われることですが、自然界の法則と同じで企業競争社会も、「大きくて強いもの」が生き残っているわけではなく、「小さくとも環境変化にうまく対応できたもの」が生き残っています。

環境変化のスピードはかつてないほど速く、その変化を無視しての生存はあり得ません。

経営環境の把握のポイントは、

1.自社のマーケットの需要の大きさと成長性
2.自社のマーケットニーズの変化
3.競合先の動向
4.上流サイド、下流サイドの業界の動向

が中心となります。

>>つづく。

2009年10月1日木曜日

独立開業するにあたって事務所を借りる必要があるか?

独立開業セミナーなどに参加すると、決まって受講生が講師に質問するに、「独立開業するに当たって、事務所を借りたほうが良いですか?それとも、しばらくは自宅兼事務所で様子を見たほうが良いですか?」というものがあります。

答えは、どちらもありということになるのでしょう。

訪問者が多いのか少ないのか、人を雇うか雇わないか、大きく発展させるつもりがあるかないか、業種などによっても変わってくるでしょう。

独立開業以来、3LDKのマンションを自宅兼事務所として使っていたあるクライアントに対しては、事務所を駅前近くに借りることをアドバイスする一方、僕自身は、今年4月の営業開始以来、事務所として使っていた駅前の自己所有マンションを再び賃貸マンションとして貸し出すことにし、自宅に事務所を引っ越すことにしました。

事務所を駅前近くに借りることにしたクライアントは、業務を拡大しようとするとどうしても人を雇わなければならない状況にあり、他人を自宅兼事務所に入れるには抵抗感が強かったという事情がありました。

6か月間営業してみたところ、クライアントが事務所にくるケースよりも自分がクライアント先に出向いているケースが圧倒的に多く、結局事務所として使われるのは夜だけという状況であることが分かりました。折しも「小規模事業者のための経費削減プログラム」というレポートを作成していたこともあり、自ら経費削減に取り組んでいないと説得力無いよね、と思っていたこともあり、移転が決定しました。

虚栄心を満足させたり、見栄をはるために自宅とは別の場所に事務所を設けておきたいという自分の気持ちを抑えつつ、「カッコ悪さを受け入れて”キャッシュ”を手に入れろ!」などとレポートで書いておきながら、自分自身が経費削減プログラムを実行出来ていない状況だったものですから・・・。

自宅を事務所として利用する際の注意点としては、特に賃貸マンションや賃貸アパートである場合は、賃貸契約書を確認し、事務所利用についてのオーナーの承諾を必ずもらうこと、分譲マンションの場合には管理規約を確認して事務所利用が可能かどうかを必ず確認すること、があげられます。

大抵は、不特定多数の人の出入りがない場合であれば、登記上の本店としてポストやドアに会社名の入ったシールを張ることまでは許容されるケースが大部分です。ただ、無断で本店登記したり、英会話教室や音楽教室を開講し、オーナーや近隣住民のクレームによって退去させられたケースもありますので安易に考えないほうがいいでしょう。

登記上の本店にビル名や部屋番号を入れるか入れないかについては、ビル名まで登記していた場合にはオーナーチェンジやオーナー会社の合併や商号変更によってビル名が変更してしまった場合に、登記費用をかけて変更手続きをしなければならないことから、以前はビル名は入れないことを僕は推奨していました。また、部屋番号もあえて入れないほうが、DMや突然の訪問者が減る、マンションぽくないほうがカッコいいなどの理由から部屋番号も入れないことを推奨していました。

ただメール便のように、運送会社さんから委託を受けた素人さんが配達に回るケースが増え、ビル名や部屋番号などが明確に分からないと郵送物が届かないというケースが増えました。そのため、いまでは逆に本店の記載は細かくすることををお勧めしています。

2009年9月24日木曜日

売上がすべてを癒す。

 (夜明け前に、どれだけ未来を信じられるかがポイントなのですが・・・。)                 


企業経営の最重要課題は「売上高を伸ばす」ことです。

売上高が決められた計画どおりに伸びていれば経営のほとんどの課題は解決されます。

でも、現実は、売上高拡大を基軸に業績回復or業績アップを期待するような計画のほとんどは未達に終わり、金融機関もよほどの具体的な裏付けがない限り信用しません。

実際、国内市場は成熟化が指摘されて久しく、さらにデフレが追い打ちをかけている状況ですし、仮に、来店客数・買い上げ点数が増加しても1点あたりの単価が下落しているため売上高が減少している現状です。

売上高を伸ばすことは容易なことではありません。


たとえ、金融機関が信用しなくても、具体的な裏付けがなくても、それでも、経営者は売上高を伸ばすことができると信じ切らなければなりません。

これができない経営者が非常に多い。

どのくらい多いかというと300人中287人です。

だから中小企業は零細企業のままなんだなと痛感させられます。

ほんの半歩踏み出せば、確実に手に入れられる現金がそこにありますよ、と教えてあげてもあれこれと理由をつけて取りに行けない287人の経営者に僕は何をすればいいのだろうと悩んでいます。

2009年9月16日水曜日

売れない理由。

練馬は朝から気温27度を越して暑いです。

昨日の深夜から早朝にかけて、マルクトプラッツでは自社のマーケティング戦略見直しについての会議が行われました。

マーケティングというと一般的には「宣伝して販売する」方法を指すようですが、マルクトプラッツでは「顧客のニーズを満たす」方法を指します。

総合経営コンサルティングサービスを低価格で小規模事業者に提供することを目的として、2009年4月1日から約半年にわたって営業してきましたが、僕の考える低価格と社員や顧客が考える低価格とに大きなギャップがあることが指摘されました。

僕は

「3000万円で提供していたサービスを300万円で提供したら、低価格でしょ?」

「300万円で提供しているサービスを月額9万円で提供したら、低価格でしょ?」

と考えていました。

上場企業や中堅企業に提供していたサービスを、小規模事業者向けにアレンジしてそこそこの価格で提供すれば売れるんじゃないの?と安易に考えていましたが、この考えは間違っていました。

実際のところ、「3000万円で提供していたサービスを300万円で提供したら、低価格でしょ?」の商品は、ある程度売れました。

でも、ターゲットとしていた小規模事業者ではありませんでした。

では、「300万円で提供しているサービスを月額9万円で提供したら、低価格でしょ?」の商品は?というと、こちらは2009年8月24日売り出しましたが、発売後約1カ月経ちますが、問い合わせは何件かあるもののまったく売れませんでした。

中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う、中小企業診断士事務所の顧問料が1社あたり月平均14.3万円、顧問先数が9.2社というデータがあります。

中小企業診断士が行うのは、診断・助言までであって、結果までは保証してくれない、という不満を解決すべく、結果を保証する形でサービスを提供するというのがマルクトプラッツの”売り”だったのですが、月14.3万円より5万円以上低価格の9万円でも反応がないことに僕は衝撃を受けていました。

経営コンサルタント会社が自社のサービスが売れませんでは恥ずかしい限りです。

「売れない理由は1000個ある」

僕は、つねづねクライアントにそう言い続けてきました。

売れない理由を1つ1つ売れる理由に転換していくことで、あるポイントから爆発的売れだすことを僕は経験してきました。

でも、自分のこととなるとなかなかわからない。。

そういう事情から、昨夜の自社のマーケティング戦略見直しについての会議になったわけです。

そこで社員から売れない理由として上げられた”低価格”の認識は、僕にとっては衝撃的でした。

というか、クレイジーとしか言いようがない。

2009年8月27日木曜日

その会社、本当に実在してますか?

注)写真は本文とは関係ありません。あくまでイメージです。
久々に、日経BP社主宰のセミナーに参加していたりするときに限って、緊急の電話がかかってくるものです。
「緊急事態です!!○○社が倒産するかもって連絡があって、これから○○で関係者で話し合うっていうんで、いまうちの社長が現地に向かっているところなんでヘルプに向かって欲しいんです!!どうしよう、お金もらえなくなっちゃう。」
大概、トラブルが発生してから、経理担当している奥さんとか、№2の専務が慌てて僕に電話をかけてきます。
本当はクレジットカードつくる時みたいに、新規取引する場合には必ず信用調査をしてその後の与信管理もやるべきなんでしょうけど、中小規模の会社であるとほとんど事前の信用調査は行われていません。
本来、「転ばぬ先の杖」である信用調査は、「転んだ先の杖」のごとく危なくなってからいかに売掛金を回収するか、という相談依頼になってしまいます。
もうその時には、みなさん何から手をつけていいのかわからず、物理的にも精神的にもてんやわんやの状態になっていますが、落ち着いて相手企業の会社謄本を取ることからはじめましょう。
というのは、僕が調査依頼を受ける会社の6割が名刺やホームページ上、帝国データバンクのデータ上、本店とされている本店所在地に本店の登記が存在しません。さらに、そのうち2割が最終的に会社の登記自体が存在しなかったというケースです。
本当にその会社は実在していたんですか?本当にその担当者は実在していたんですか?
とてもシンプルすぎることが見落とされているケースがあまりにも多いです。
会社が登記されていたら、今度は現地に行ってみます。
すると本店とされている住所にその会社が存在しないケースが4割くらいあります。
また、本店とされている住所にその住所自体が存在しないケースが2割くらいあります。
信じられないかもしれませんが、会社の登記の際、本店所在地を証明する公的機関の証明書は一切不要です。公的機関の証明書としては会社代表者の印鑑証明書しか添付しませんので、会社代表者の住所だけが第三者的に証明されている証拠になります。
でも、この会社代表者の住所もいくつかテクニカルな手続きを踏んだり、そもそも印鑑証明書を偽造したり、他人名義だったり、されているケースも実際には多いです。
僕はよくクライアントに、「その○○会社や担当者の○○さんは実在しますか?」という質問をしてキョトンとされてしまうのですが、知り合った過程とか取引をはじめることになった経緯をヒアリングしていくと、いよいよ実在が怪しくなり、すぐに現地に向かってみると案の定何もなかったというケースは本当に多いです。
冒頭のケースは、調査の結果、社長として紹介されていた人は代表者ではなく(まあ、これはありといえばありですが)、会社の本店とされていた場所はすでに更地になっており(まあ、これもありといえばありです)、別の場所に引っ越していたというケースでした。
次に確認するのは、取引を証明する書類の確認です。
そして大概ここでまたつまずきます。契約書とかないんですよね・・・。
あったとしても、とても寒々しい契約書だけとか・・・。
業界の商慣習で、契約書は交わさないというところが非常に多いのですが、口約束をした相手が実在しない、実在していたけど姿を消してしまった、そういえば家族が○○にいるという話をしていたがその住所もわからない、電話は既に通じない、解約されてしまっている、などの状況下では、相手を探し出して売掛金を回収するのは非常に困難になります。
また、コトが起きてから、取引や債権を証明する証拠資料もないのに、「私が言えば2~3万円の報酬でやってくれる知り合いの弁護士(たいてい無料相談会で知り合っただけ、とか、知り合いの知り合いでほそぼそと営んでいらっしゃる方)がいるから、彼に頼んで、相手の財産を差し押さえてやる!!」と意気込んでいらっしゃる経営者も非常に多い(僕のクライアントのみなさんは優秀なのでさすがにそのような方はいらっしゃいませんが)のですが、お話を聞きながらいつも哀しい気持ちになります。
倒産会社の債権回収率はうまく回収できて3%程度というのが現実なのに、全額回収できる夢を抱いてしまっている経営者の姿は毎回とても痛々しいです。
僕はといえば、クライアントのライバル会社がそういう段階で踏みとどまっているのを尻目に、さっさと資産調査を済ませ、相手企業がいよいよ倒産するという以前の段階で債権回収や保全の措置の方策をクライアントに指示しリスクを最小限に抑える工夫をしています。
回収不能な売掛債権が発生してしまうということは、自社の資金繰りに影響して資金不足を来たし、その分の資金手当てがスムーズに受けられなければ自社も倒産しかねないこと、300万の未収金が発生することは営業利益300万円分が失われたのと同じこと、仮に粗利益率が10%であるとすれば3000万円の売上が吹き飛ばされたと同じことであることに意識の向かない経営者は非常に多い。
信じて疑わないことを美徳とすることもありはありなんですが、僕は現実主義者なので現金のほうを信用しています。悪徳かもしれませんけれど、それがクライアントを守るために必要なことですから。

2009年8月4日火曜日

経営者にとってスリル満点の1冊。

「経営者は危なくなるほどよく笑う」



僕ははじめこのタイトルの意味を勘違いしていました。



破綻を避ける良い経営者は苦しくても笑顔でいられる図太い神経でいなければならない、みたいな自己啓発本の一種だと思って購入してみたら、内容はまったく別物で愕然としました。



実際は、破綻に向うまでの経営者の心理とその兆候を「初期段階」「中期段階」「最終段階」に分けて分析している本でした。


【破綻に向かう「初期段階」】



1.取引先の悪口を言うようになる。

2.業績が落ちていくのを従業員のせいにする。

3.言い訳が多くなる。

4.金融機関を非難するようになる。

5.話のつじつまが合わない。

6.原料高騰を甘く見ている。

7.運転資金の借入回転が早くなる。

8.売上げがないのに経費を削減しない。



【破綻に向かう「中期段階」】



1.見込みと現実の区別がつかなくなる。

2.一発儲けの話にすぐに乗ってしまう。

3.統一性のない商品や資料が増える。

4.バブル期に儲けたのと同じ手段を追う。

5.家にいる時間が減る。

6.弱気な話と大きな話を交互にする。

7.未来が予測できず希望的観測にすがる。

8.カードで借り手て運転資金を捻出する。

9.客や従業員の声を聞かない。

10.知らない電話番号の携帯着信には出ない。

11.社内で携帯電話が鳴ると外へ出て話す。

12.事業所の移転を不動産屋に相談し始める。

13.急に会費が必要な付き合いを始める。

14.再生のセミナーには参加しない。

15.売掛金の回収を急ぐ。

16.借入金がランニングコストに使われている。

17.交通費など小額経費の精算に時間を要する。

18.給与の未払いがたびたび起こる。

19.仕入れの支払いサイトが延びる。

20.急に新規の仕入れ先を開拓しようとする。

21.社有車の稼働率が低い。

22.従業員に元気がなくなり職場に活気がない。

23.幹部従業員が独立または転職する。

24.手形割引のパンフレットの送付が多くなる。

25.従業員に対して異常に経費の節約をさせる。



【破綻に向かう「最終段階」】



1.明らかに寝不足がち

2.資産価値のあるものを売却する。

3.所在がはっきりしない時が増える。

4.目を見ながら話ができなくなる。

5.最近つき合いのない友だちに会いに行く。

6.お蔵入りを引き出す。

7.自分から不振を口にしなくなる。

8.人相が変わる。

9.感情の起伏が激しくなる。

10.みすぼらしい・だらしない印象を受ける。

11.強烈なマイナスのエネルギーを感じる。

12.滞りがちだった金利を期日に支払う。

13.外部への対応時に笑顔が増える。

14.子どもが長期の休みに入ってすぐ離婚する。

15.提案への回答がわけもなく延びる。

16.従業員も知らない会議が頻繁に開かれる。

17.経営陣が頻繁に入れ替わる。

18.採算を度外視して在庫の現金化を目指す。

19.トイレや車、事務所が汚くなってくる。

20.事務所の前にスーツ姿の人が待機している。

21.取立て屋らしき人が常時周辺にいる。





僕のみるところ、大半の中小企業の経営者は「中期段階」にあると思います。



商談で相手から「検討しておきます」と回答されたとき、焦っている経営者はそれを「可能性あり」と感じ、独り勝手に売上げ予測に立ててしまう、「見込みの現実化」などはきっと多くの経営者が経験があると思います。



経営は、どこまで自分の頭脳と精神をクレバーな状態で保っていられるかが勝負の世界です。



1週間に一度は、こういうチェックリストを利用して自分の頭脳と精神の状態を把握することも必要なんだと思います。



でも、貞子は出てきませんが鈴木光司の「リング」以上に怖い本ですよ。

2009年8月3日月曜日

重松清は涙腺を弱くさせる。

重松清は、新しい家族のカタチを提案してくる。

そして、僕の選択が間違っていないと後押ししてくれる。

もちろん、なにが正解でなにが誤りか、なんてことはいつになっても分からないだろうけれど、

僕が岐路に立っていた3年前の決断を補完してくれる何かをずっと探していました。


仕事や経営は、何度でもやり直すことができます。

家族は。。

ともに過ごした時間も、ともに過ごせなかった時間も、あとで取り返すことができません。

「あとから後悔しても思い出は増やせなんだ、仕事なんてどうだっていい、・・・・子どものことを覚えててやるのが親の義務だぞ、ほんとうに、・・・」

ってほんとうにそのとおりだと思います。


「結局・・・なにが残ったんだろうなあ、俺の人生・・・」

といわないために、決断したことはやっぱり正解だったんだろうなあと感じるとともに、すっかり涙腺が弱くなってしまった自分を再確認していました。

「村上春樹は人生の挫折を味わった後に読むべきだ」と誰かがいった。

高校生のころ、「ノルウェイの森」のきれいな表紙が欲しくて、初めて村上春樹を読み、当時出版されていた短編も含むすべてを読み漁っていました。
当時は、正直よく分かりませんでした。
その作者が意図するものがなんなのか、なにを言いたくて書いている本なのか。
あれからちょうど倍、生きて久しぶりに村上春樹を読んでみると、あっけないほど平易に感じられ(作品のせいかもしれませんが)拍子抜けしてしまいました。
「村上春樹は人生の挫折の味わった後に読むべきで、若いうちは片岡義男を読むべきだ」と誰かが言っていましたが、いまさらながらその指摘は正しかったように思います。
片岡義男もあのころは100冊以上本棚にあって、同じく赤い背表紙の森瑤子も相当あって、当時の本棚は真っ赤だったなあと思い出してみたりします。

2009年7月26日日曜日

「他人に軽く扱われない方法」

>>人に軽んじられるのは、決して気持ちのいいものではない。私たちには、だれにでも自分を尊重してほしい、自分の価値を認めてほしい、自分を大切に扱ってほしい、という尊厳欲求があるため、他人から軽んじられたり、見下されたりすると不愉快なのである。<<

最近、実力も人望も品格もないのに、人を軽んじることで自分の価値を認めさせようとしたり、自分が重要人物であるかのようにふるまう人が増えました。

職場でも、友人関係でも、やさしく思いやりのある人を利用できるだけ利用して、その功績は、さも自分の実力であるかのように吹聴して自分の利を計る人が必ず一人はいます。

そういう人の行動パターンを分析するとこの本で紹介されている心理テクニックを意識的にか無意識的にか、上手に利用していることがわかります。

そして、こうした心理テクニックは一時的には効果をあげることもありますが、そもそも実力がない人が肥大した自尊心を満たすために利用してしまうと、当然周囲は彼(彼女)の一挙手一投足が不愉快でしかたがなくなり、結果としてその職場や友人関係から追い出されてしまいます。

NHKの大河ドラマの影響か、最近「義」という言葉を耳にすることが多くなりました。

「義を明らかにして利を計らず」という言葉もありますが、「義」に生きれば必ず「利」は計らずともついてくるものです。

心理テクニックに惑わされず、実力をつけるための努力をし続けることが成功の王道です。

人を軽んじることで自分の価値を認めさせようとしたり、自分が重要人物であるかのようにふるまう人に対しては、これらの心理テクニックを使えばカンタンに逆襲できるのですが・・・。

2009年7月25日土曜日

自社にとってのいい人材とは誰かを知るための手引き。


採用試験としてSPIや一般教養試験を行っている会社は、想像以上に多いことに驚かされます。

クライアント先での採用活動に携わった際、応募者に他社での就職活動状況をそれとなく確認してみると、総社員数50名にも満たない会社であっても、SPIや一般教養試験を行っていることが判明します。

僕の考えでは、採用試験としてSPIや一般教養試験を行う意味は、面接の人数を減らすための足切りとしての意味と採用に自信のない人事担当者の負担の軽減(言い訳の確保「だって彼(彼女)はSPIと一般教養試験で高得点でしたから・・」)の意味でしかありません。

僕は「その行為の本質・目的はなに?」との視点で物事を考えるようにしていますが、採用活動の本質・目的は、会社の将来の発展の礎となる人材を確保することであって、SPIや一般教養試験で高成績である人材を確保することではないと考えます。

SPIや一般教養試験の結果からわかるのは、せいぜいムダとわかっていることにどれだけ力を注いで準備できるのか?という忠誠度・まじめ度くらいかと思います。

とはいえ、「自社にとってのいい人材とは誰か」という基準すらあいまいな会社にとってはひとまずの安心材料にはなるのでしょう。

それならむしろ、心理テストを既存の社員全員に課したうえで、採用時の試験では心理テストを課したほうがよほど「自社にとってのいい人材とは誰か」の判断に役立つと考えます。

既存の社員が、怒りをあらわにしがちな人材で構成されているなら、怒りに忍耐強い人材を採用するとか、既存の仕事の流儀と同じ流儀をもった人材を確保したいなら、そういう人材を選ぶとか、いろいろとやり方が見えてくることが多く、面接後の採用・不採用の意思決定が早く済みます。

採用後の配置の際にも、「彼(彼女)はこういう傾向があるからこういう点に注意して接してあげて」などときめ細かい指示を上司に与えることができます。

自社にとってのいい人材とは自社の現状と将来の状況に適性のある人材といえるでしょう。

規模が小さければ小さいほど、自社に対する適性の重要度は増します。

自社に対する適性を知るためには、SPIや一般教養試験ではまったくムダとは言わないまでも、不十分な試験だといえるでしょう。

各社の特性に合わせた採用活動が必要であるはずなのに、安易に業界他社の状況に合わせて採用活動を行なってしまうあたりに「いい社員、いい人材」がいなくなってしまう原因があります。

2009年7月23日木曜日

「成功する名刺デザイン」で名刺を気にしてみる。



以前、RCAラリーで有名な”RCA”のロゴを手がけた英国人のデザイナーさん達と一緒にCI(Corporate Identity)に取り組んだことがありました。

その際印象深かったのは、もめそうなロゴマークなどは意外に割とあっさり決定するんですけど、名刺だけは各自思い入れが想像以上に強く、CIの基本的な基準を満たせなかった、ということです。
あいだに立った僕の説明不足・能力不足で、デザイナーさんの意図するニュアンスの伝え方がうまくできなかったということも多分にありましたが、結果的にはそのプロジェクトは失敗と評価できるにいたりました。

今回自分の名刺を作成するにあたり、とりあえずなんか書いてあればいいと思い始めたものの、結局昨年の12月から数えてもう20回以上デザイン変更してきました。
はじめは、情報を足していく方向性で作成しました。
会社のロゴに始まって、携帯電話のQRコードまで、さらには会社の事業案内まで加え、さらに、「すぐやる、かならずやる、できるまでやる」の日本電産さんみたいな標語をいれようとしてみたり、表は日本語、裏は英語で印刷したり・・・と、名刺を渡した際の相手の反応を見ながら加えたり、文字を大きくしたり、小さくしたり、と繰り返していました。
7月に入ってからは「営業の基本」みたいな本で紹介されていた「名刺には顔写真を入れろ!」の手法を取り入れ、顔写真を入れてみたり・・してみました。
そんな中、もしかして方向性を間違えているんじゃないかと思い始め、ここ最近では情報を引いていく方向性で作成をはじめました。
このあいだ、本屋さんでたまたま手に取った「成功する名刺デザイン」長友啓典・野地秩嘉著 では、「デザインは引き算」という考え方が終始一貫しており、最近の僕の傾向はデザインの方向に傾いていたんだと気づきました。
スキャナで読み取って名刺整理なんてやっている会社にとっては、こういうデザイン系の名刺はとても迷惑だと思う反面、人間重視でいくならデザイン重視もありだよな、と考える日々。
僕の名刺改定ライフは、まだまだ続きそうです。

「おはらい風水」を気にしてみる。


昔は(といっても大学時代のころですが)結構気にしていたのに、最近はまったく気にしなくなったものに「風水」があります。


当時はちょうどDr.こぱの風水が流行っていたということもあり、僕はコンパスを片手に一人暮らしの部屋の間取りに東西南北を書き込んで、月に1度は模様替えをするということを繰り返していました。

今のオフィス(もとの自宅)に会社の本店を構えたとき、僕はカーテンは要らない、トイレマットも要らない、本や書類は床に積んでおくから本棚や書庫も要らない、お客さんも呼ぶつもりないからテーブルも椅子も、冷蔵庫もなにも要らない、といっていました。

だって、そのほうがベンチャーくさくていいかな?と。

コーヒー好きな僕は、コーヒーメーカーだけは一応用意しましたが、カップ&ソーサーは1組のみ、それにマグカップが1個という状態でした。

はじめてみると、結構クライアントがやってくることが多く、そのたびに「えーっ、椅子2客しかないの?」と驚かれたり、「普通、カーテンはつけるだろ?」といわれたり、ということはしょっちゅうありました。

僕自身はさして気にしていなかったのですが、先日ふと立ち寄った本屋の入り口で「おはらい風水」なる本が平積みされており、ちょっと立ち読みしたら、なんと「仕事運をあげるための10か条」として「仕事机の周辺を片付けるべし」「床のものを片付けるべし」「会社のトイレや玄関の掃除をすべし」などと書かれているではありませんか。

僕自身の考えは、「プロフェッショナルマネジャー」という本を書いているハロルド・ジェニーンの考えに近く、「机の上が散らかっているエグゼクティブ」のほうを信用するし、僕自身がそうなんです。

でも、「風水」という”おまじない”の効果には期待しないけれど、気分的な心地よさは大学のころやってみてなるほどと思う部分は確かにありました。

何事も思いたったらやらずにいられない性格の僕は、とりあえず行動してみました。

というわけで、僕のオフィスは、今では、ほぼ風水対応のオフィスに変身しました。

とはいえ、本当の仕事運は、精一杯努力して、たくさんの人に会っていくなかで高められていくものだから、もちろん、こちらにも力をそそがないといけませんけれど。

2009年7月21日火曜日

2009年7月17日金曜日

家を買いたくなったら。

これまでの仕事柄か、これから家を購入しようと検討をはじめられた方々からいろいろとご質問を受けることがあります。

みなさん真っ先にされる質問は、決まって「この不動産会社は信用できるの??」という質問です。

車について、この自動車会社は信用できるのか?という声はあまり耳にしませんが、生命保険については、この保険会社は信用できるのか?という声はときどき耳にするという関係からすると、やはり金額の多寡が影響するのだなと当たり前ながらに感じたりします。

ここでは、主に不動産販売会社について述べますが、

僕は、「宅地建物取引業法ほか関連法令についての基準は、どこの不動産販売会社も原則として満たしている(原則としてと述べたのは、年齢や地位に関わらず知識不足だったり経験不足だったりで基準を満たす説明をできない担当者がいるため)。ただし、不動産販売会社ごとにリスクに対する考え方に若干違いがあり、法令の基準を超えた部分まで、いわゆるかゆいところにまで手が届いた対応を社内的に徹底的してくれている会社とそうでない会社とがあります。」と都度、説明することにしています。

冒頭の質問をなさる方からよくよく話を聞いてみると、その営業担当者の応対が非常にまずかったりするケースがほとんどなのですが、人生で1、2を争う高額な買い物のはずなのに、あまり勉強したり調べたりせずに「えいやっ」と購入を決めてしまう方が多いことに驚きます。

営業担当者もまた人ですから、きちんと勉強されて調べられてから購入されようとする方には丁寧な応対もいたしますが、よく勉強もせずマトハズレな質問をされてくるような方や、ちょっと調べればわかるようなことをねちねちと質問をしてこられるような方に対しては、「ごちゃごちゃ云わずに、さっさと買え~」的な態度をとってしまうこともあるだろうと思います。

逆に、うまく営業担当者を味方につけられれば、いろいろと親切に教えてくれるようになりますし、こまごまと相談に乗ってくれるようにもなります。

では、どうやって勉強したらいいのか?

というと「家を買いたくなったら」(長谷川高著)WAVE出版などを読んで、一通りの知識を得ておくというのもひとつの有効な方法だと思います。

テレビで欠陥住宅を買わされたと怒っている人とか、2チャンネルに不満をぶちまけている人の書き込みを見ると、すべてとはいいませんが、不動産取引の知識不足から不動産屋さんに無茶を言っていることが発端となって事件が発生していることがほとんどのように思います。

闇雲に値下げを要求したり、見た目の細かいことにケチをつけたりせずに、もっと本質の部分から条件を固めていく姿勢で購入に臨めば、さしてトラブルなくあっさりと良い物件が良い条件で購入できるのにといつも残念に思います。

「大切なことは目に見えない」という星の王子様の言葉ではないですが、土地なら、所有権をきちんと手にいれられるのか、担保権はきちんとはずしてもらえるだろうか、融資はきちんと実行されるだろうか、地盤、地質とか水害とか前面道路の幅員、境界などの近隣との権利関係がまず重要でしょうし、建物については、建築中に業者が倒産しないだろうか、きちんと建物が引き渡されるだろうか、基礎や柱の太さ、構造上の強度、雨漏りや断熱、シックハウスといった問題が重要になるでしょう。

でも、たいていの方は、狭い土地・少ない予算にも関わらず、まず建物のデザインや駐車スペースの確保やキッチンやバスの性能の高さ、美しい壁紙や床材のほうに目を向けてしまいます。

僕が家を購入しようとするときも、妻や妻のお母さんはそっちにばかりやたらとチェックを入れていれてあれこれ文句いっている最中、僕はひとり、銀行と融資の交渉をしたり、売主が本当に現在の所有者かどうか、いまついている担保はきちんと外れるだろうか、売買契約が済んで引渡しが完了するまでにこの名前も聞いたことのない売主が不況のあおりで倒産しないだろうかと、そちらのほうでやきもきして胃痛をわずらっていました(仕事としては数千件以上取引をあたりまえのように成立させてきていても、いざ自分のこととなるとリスみたいに臆病になってしまうものです)。※結局、この売主さんは現在まで業績を伸ばされ、毎年の我が家のメンテナンスにも大変丁寧に対応してくれている非常に信用できる業者さんだったのですが・・・。

権利関係や融資に関するトラブルや基礎や柱の太さ、構造上の強度などの問題は取り返しがつきませんが、キッチンやバス、壁紙や床材が気に入らなければ後でリフォームすればいいだけのことです。

購入者の側で、どちらがより本質に近いかを考えながら、条件に優先度をつけて営業担当者にきちんと伝えることで、営業担当者も安心できますし、信用のおける対応をしてくれるようになるものです。

これから家を購入しようとされているみなさん、みなさんにとって最高の家と最高の幸せが手に入れられることを祈っています。

2009年7月16日木曜日

「1Q84」を読む前に。


ひところ(たぶん)影を潜めていたネットワークビジネスやカルトが、最近の不況の影響もあってか台頭してきているらしい話を耳にしました。

最近では、幼稚園などでも、急に親しくなったママ友から、いわゆるカルトとかネットワークビジネスとかの勧誘されるケースも増えているみたいで、どこまでが親切とか友情で、どこまでからが裏の意図なのかわかりにくい巧妙な勧誘が増えたともききます。

だいたいこんなかんじ。

子供が幼稚園に入園したての不安でさびしい時期などに、とても明るくてフレンドリーな人気者?のママさんが急接近してきて、メルアドの交換→ランチを数回一緒にして→「今度はうちに遊びにきて」といわれ→何度か遊びにいくと→「大切な友達だから・・・」とか「内緒のいい話だから誰にも云わないで・・」となにかを「無料」で薦められたり「プレゼント」されたり→「子供のアトピー(アレルギー)がこの○○を使ったらこんなによくなった」とか”とてもよいお話”をされ→「今度この○○を使った”無料のお試し”があるから一緒に行ってみない?」と誘われ→多少不安を抱えながらも断ったら悪いと思って、行ってみたら・・・・。

ネットワークビジネスの創業者やカルトの教祖は「自分はすごい」という自己顕示欲を動機としてネットワークビジネスやカルトをはじめます。

「他人をコントロールしたい」「精神的な権力が欲しい」というのは、仕切りたがり屋のママやリーダー格になりたがるママの精神構造は彼らの精神構造とよく似ているということもあり、彼らにとってこうしたママは使い勝手のいい駒なんでしょう。

この駒に、いい話と称して購入する「商品」を介在させればネットワークビジネスが出来上がり、占いや霊、前世などの「精神世界」を介在させればカルトが出来上がりになります。

「子供同士がとても仲がいいから・・」「こまったときは子供を預かってあげる・・」とかいわれて預けてしまえば人質に出したようなものだし。

これに洗脳の技法と成功哲学の技法を組み合わせられると手ごわい相手になります。

20歳のころ、悪友がネットワークビジネスにはまったことがあり身近で観察する機会がありましたが、そこでの勧誘手法も洗脳の技法と成功哲学の技法の組み合わせだったことにだいぶ後になってから気づきました。20歳そこそこの僕らでは、彼をネットワークビジネスから抜け出させることは手に負えるものではありませんでした。結果としてこのネットワークビジネスはその後まもなく主催者が摘発されたため解散されましたが。

駒を有効に動かし、勧誘の効果を高めるために、生活を派手にさせたり、高級外車を乗り回させたりという技法もあります。

急に生活が派手になったり、高級外車を乗り回すようになったうえ、頻繁に自宅に人を集めるようになった人から、不自然に急接近されたら要注意です。

たしかに、お金持ちの定義は人それぞれですが、僕が知る限り、年収が2500~3000万円を越すような人は猜疑心が若干強いところもあってか、高級外車にも乗ることも、頻繁に自宅に人を集めることもしていませんでした。むしろ、とても質素にひっそりと礼儀正しく生活しているという印象です。

そんなお金持ちが自宅でセミナーを開催したり、あまり良く知らない僕に声をかけてくることはないでしょう。

そんな思いで「1Q84」を読むつもりが、ついつい1年ぶりに「洗脳」を読んでしまいました。

2009年7月13日月曜日

スタバでグランデを買ってみた。


先日、友人に薦められていた吉本佳生さんの「スタバではグランデを買え!」を読むために、池袋のスタバに入ってグランデを買いました。
本自体は、価格設定を取引コストのさまざまな事例から分かりやすく解説した本です。ただ、この本の情報を使ってなにか事業にいかそうとしてもうまくいかないでしょう。
もし、事業戦略を考えるための参考にしたいのであれば、エイドリアン・スライウォツキーの「ザ・プロフィット」のほうがより実践的ですのでおすすめです。
取引コストという観点からの分析によれば、僕もスタバのお店も得していることになるはずなのですが、僕は熱々のスターバックスラテを楽しみたい人なので、グランデを頼んでしまうと、途中で冷めておいしくいただけないという残念な気持ちを味わいました。
別の日になりますが、コナカでスーツを3着購入しようとしたところ、「1着購入すると2着目は1,000円になりますよ」と説明されました。
お客として僕は、3着定価で買うつもりでコナカに行って、2着分の価格+2,000円で計4着のスーツを購入したのでお得に買い物できたわけです。
これも取引コストの点から、どこかで説明されていましたが、僕は、このサービス自体は知っていましたが、それまで利用したことはなく、そのサービスの有無に関わらずコナカに買いにいき、定価で買うつもりだったということから考えると、お店の利益は1着分のスーツ代金分確実に減っているはずで、利益という点からはたしていい戦術なのかは疑問だったりします。
両方のケースとも、本部で立てた戦略と販売の現場がかみ合っていないように感じられるのは、僕だけでしょうか?

2009年7月9日木曜日

コンサルタントとしての実力の判定基準。

約3ヶ月前の4月1日、コンサルティング事業をはじめるにあたり、自分がお客様よりいただくコンサルティングフィー以上の価値をお客様に提供することをひとまずの最低ラインとしていました。

この判断基準は、僕のなかに、2つありました。

1つ目は、実際の現金として、仮に自分が300万円のコンサルフィーをいただくのであれば、コンサル契約の期間内に、300万円以上の価値のあるなにかを0円で調達してくるとか、300万円以上の売上(収益)をお客様に提供すること。

2つ目は、お客様が既に高額なコンサルフィーを支払っているにも関わらず、さらにコンサルフィーを上乗せしたいと申し出てくださるとか、なにかしら僕に贈り物を贈ってくださるといったように、お客様が感謝の気持ちでいっぱいになってくださって、いてもたってもいられなくなって、なにか行動をおこしてくださるようになる、ティッピングポイントを超えるだけの価値を提供し続けること。

お客様はみな、契約時には不安を抱えています。コンサルティングを依頼することは決して安い買い物ではありません。にもかかわらず、その投資に見合ったリターンが必ずしも保証されているわけではありません。

そうした中、僕という人間を信じて、僕の話す言葉に賭けてくださった経営者様には、少なくとも損はさせたくないというギリギリの思いがありました。

一つ目の基準は、仲介してくださった不動産会社の社長さんやオーナーさんのご好意により、オフィス賃料の値下げやフリーレント期間を設定していただけたおかげや、リフォーム会社さんのご好意により紹介割引制度や中古家財を無料で調達していただけたおかげもあり、2ヶ月目を終えるころにはプラス100万円程度の価値をお客様に提供できるにいたっていたのですが、肝心の2つ目の基準がなかなかクリアできずにいました。

2つの基準を満たすことが、自分のコンサルタントとして実力の最低基準と考えておりましたので、基準をクリアできないまま他にクライアント先を増やしにいくこともできず、ただただ自分のコンサルタントの実力を蓄えるべく日々精進しておりましたが、昨日になって2つ目の基準を満たすことができました。

クライアント様よりいただいた、商売繁盛と来福のネズミの置物です。

僕にとっては、これがコンサルタントとして実力をお客様より認められた証です。

言葉にできないくらい、とても嬉しかったです。

こちらのクライアント様とは、引き続きご契約をいただいており、今後は売上げを3億円に育てていくべく事業計画を練っているところです。最終的には、会社としての機能的に安定する10億円以上の売上を育てていく予定でおります。

モンシロ蝶を雇うための準備。

アゲハ蝶にくらべ、コストも安く押さえられるモンシロ蝶であったとしても、小規模な会社に来ていただくにはそれなりの準備が必要です。

まず、モンシロ蝶が生息できる環境を会社の中に作らなければなりません。

それは象徴的にいえば、机といすです。

ここ数年の組織のスリム化や成果主義の弊害か、オフィスの中から机といすをなくしていくことが生産性を高め効率化を図る上でのひとつの解決策であるかのようにいわれてきました。

社員数1000人を超えるような規模の会社であれば、それもひとつの解決策であるかもしれませんが、社員数が数名~数十名規模の会社ではむしろマイナス要素でしかありません。

社員が増えても安心なスペースと机といすの確保。これがモンシロ蝶が生息できる環境です。

現場やクライアント訪問が主な業種では、社長の住むマンションの一室が住居兼本社になっており、社員は現場やクライアント先に直行直帰で本社で過ごす時間がほとんどないとか、一般的なオフィスであってもロッカーはないにせよ、自分占用の机といすのスペースさえも確保されておらず、うっかり帰社が遅れた場合などは業務日誌を立ったままか書かなければならなかったりするような環境であると、残念ながらモンシロ蝶は生息できません。

正社員に限らず、パート・アルバイトとであっても、これは同じことがいえます。
ホテル、飲食店、コンビニ、ドラッグストア、エステといったサービス業では、休憩時間をゆっくり過ごせる環境があるかどうかが、モンシロ蝶の生息できる環境であるかひとつの基準になります。

人として劣悪な環境に順応できるのは、蛾だけです。蛾は生息環境を会社が提供しなくて済むぶん、一見するとメリットがあるように思えますが、どんどん会社とくに経営者の活力を失わせていきますので注意が必要です。

当然お客様も離れていくことになります。

だれしも、店内に蛾が飛んでいるようなレストランでは食事をしたくはありません。


逆に、環境さえ整えてあげれば、モンシロ蝶は自然と会社にあつまってくれるようになります。

僕が4月からお手伝いさせていただいている会社のケースでは、以上のことをご理解いただくことができ、新人が増えても安心できる環境づくりとして、現在の住居兼本社のマンションのほかに、駅から徒歩3分程度の距離にあった20坪ほどの2階建ての古い店舗兼居宅を借り、2百万円以上かけて内装をリフォームしとても素敵で心地よい空間として倉庫兼オフィスを用意していただくことができました。

その結果。

工事完了は6月の下旬であったにもかかわらず、また、ほとんど告知もしていない状況でしたが6月中旬にはもう来年の新卒予定者からの履歴書が殺到するようになりました。

創業後10年近い会社でしたが、新卒者のほうから入社させてくださいと履歴書が送られてくるようなこと自体、はじめての経験であったうえに、昨日、とてもよいモンシロ蝶を採用することができたと喜びのご報告をいただくことができました。

ここ数年、蛾しか捕まえられないと思ったら、まずは自分の会社がモンシロ蝶が生息できる環境であるかどうかを確認してみてください。

彼ら彼女たちは、自分たちを大切に思ってくれる会社に自然とあつまり、忠誠を尽くしてくれます。

効果の有無にかかわらず発生する、1週間しか掲載されない数十万円の求人誌への掲載料も、採用の度に支払わなければならない数十万円~百数十万円の人材紹介料も必要ありません。

経営者するべきは、ただただ環境を整えてあげるだけです。環境が整ったと彼ら彼女たちが判断すれば、自然と会社にいい人材は集まってくるのです。

いい人がいないと悩んでいるとしたら・・。

続きです。

僕は、ビジネスの上では、とてもドライな人間なので、人材を見たときに「使える」人間と「使えない」人間の二通りにしか分類しません。

「使えない」人間はどんなに鍛えても、教育しても時間の無駄でしかないうえに、「使えない」人間は上から目線で会社の批判などをし始めますので絶対採用しません。

「使える」人間は、とても素直で元気がよいうえ、1を教えただけで10を理解し砂が水を吸収する速さでみるみる成長していきます。

「使える」人間には、単に彼なり彼女なりが育っていくのに必要な環境を整えてあげさえすれば、お客様や周囲の人の手助けも受けられて、植物が水と土と太陽の光で育つように成長してくれます。

では、そんな「使える」人間はどこにいるのでしょうか?

彼らは新卒採用のマーケットにいます。残念ながら中途採用のマーケットにはいません。

昨年、一生懸命、中途採用をされている経営者の方とお話しする機会があり、その方のお話をきいていくうちに気づいたことです。

そのときには、「使える」人間を”蝶”にたとえ、「使えない」人間を”蛾”にたとえて説明しました。

その経営者の方が欲しいといっていたようなレベルの人材は、いわば蝶の中でもレアなアゲハ蝶でした。

僕は、アゲハ蝶を雇うには、それなりの人件費がかかるうえ、その価値は誰もが知る価値なので常に他社へ引き抜かれる可能性があって落ち着かないでしょうと説明し、また、アゲハ蝶を雇う前提としてたくさんのモンシロ蝶がいなければ、アゲハ蝶だって安心して入社しようとは思わないだろうと説明しました。

そして、いま社長が捕まえようとしているその「蝶」はあたりが薄暗くて見えにくくて間違えてしまったと思うのですが、それは蝶ではなくて”蛾”です。

蝶はよく晴れた日、お日様の降り注ぐお花畑で捕まえるものです。

長年、社長は、日が暮れた後のコンビニの電燈に集まった蛾を蝶だと勘違いして捕まえようとしてきたみたいです。

その証拠に、社長の手もココロも、毒蛾の毒で荒れてしまっているようです。

きっと、社長だって、はじめは分かっていたはずです。

日が暮れた後のコンビニの電燈に集まっているのは蛾であることを。


そう、そうなんだよ。確かに数年前、採用活動を始めたころは分かっていた。でも、あまりにも蛾の数が多すぎて、いつの間にか蝶と蛾の区別が付かなくなっていたんだよ。

社長は、そう告白してくれました。

なかなかいい人がいなくて・・・という悩みの原因。

「人が欲しいんだけど、なかなかいい人がいなくて・・・」

経営資源というと、よく「人・モノ・金」の3つがあげられますよね(僕はそれに「時間」を加えていますが)。

小規模経営の会社が行き詰る理由は、金が足りないからでも、モノが足りないからでもなく、人が足りないからです。

これは僕が出会った経営者はみなさん、おっしゃっていました。

そして僕がヒアリングしてみるとみなさん次のような無限ループに陥っているということもわかりました。

新規の仕事を取ってくるためには人が必要だ→人を雇うと固定費が増える→増えた固定費を埋めるためには金が要る→金を稼ぐためには新規の仕事を取ってくることが必要だ→新規の仕事を取ってくるためには人が必要だ→(以下無限のループ)

「にわとりが先か、たまごが先か」

という議論と同じ構造を抱えています。

小規模経営の経営者は、いきおいたまご(金)をすぐに生んでくれそうなにわとり(中途採用)を雇おうとしてしまいがちです。にわとり(中途採用者)なら、自分の食いぶちは自分で稼いできてくれるだとう。という期待を込めてにわとりを採用してしまいます。

僕はそのにわとりはたまごを生めないにわとりであると断言します。

たまごを生むようなにわとりは、中途採用のマーケットにいないこと、間違って500人に1人くらいの確立で中途採用のマーケットに紛れ込んでいることもあるようですが、本当にまれです。

たまごを生むようなにわとりに対しては、どの企業も辞めさせないような処遇をしていますし、転職するような話が出た時点で、取引先や人材紹介会社が囲い込みに入ります。

でも、そんなこと、僕が言わなくても本当は小規模経営の経営者さんはみんなわかっていることです。

それでも、もしかしたら・・・という淡い期待をかけてたまごを生めないと本音ではわかっている人を採用してしまうんです。

そのうえ、社長自身よりも高い給与を与えたにも関わらず、こんな給与じゃやってられないとか、既存の社員のだれそれにこんな態度を取られてプライドが傷ついたとか、いわれて3ヶ月を待たずに辞めていってしまう。

結局、その3ヶ月分の給与プラスたまごを生まないにわとりを雇うために費やした求人広告費や人材紹介会社への手数料、社長が行った社内的な調整などがすべてドブに捨てられていきます。

そのうえ、社内的にはたまごをうむにわとりを採用したといって、実はたまごをうめない、ただの自己中心的で身勝手なにわとりばかりを採用し続ける社長に対する不満が求心力の低下として表れてきます。

そのうえ。採用後期待を込めて、社長とともに重要な取引先などに挨拶まわりなどしてしまったがために、たまごを生まないにわとりが辞めたあと、取引先などからこの間紹介された方はどうされたのですか?などの不審がられ、あの会社は人がすぐやめる会社だから与信管理を厳しくしておいたほうがいい、などと売上や利益を落としてしまう結果をまねいてしまったケースもあります。

会社のため、既存の社員のため、お客様のためと、たまごを生めないにわとりを採用しつづけ、そんなにわとりにすら逃げられてしまう、多くの経営者を見ているととても哀しい気持ちになります。社長にだってわかっているんです。自分の会社のような小規模な会社にたまごを生むようなにわとりがきてくれることなんて、宝くじがあたる確立に近いことを。

僕はもう宝くじを買うのはやめにしましょう。

そしてひよこを飼いましょう、とアドバイスします。

ひよこは新卒の学生です。もちろん、すぐにはたまごを生めるようにはなりません。

でも、会社の仕組みをひよこでも収益を上げられるような構造に少しだけ変えてあげることで、ひよこも3ヶ月でたまごを生めるようになります。

でも、でも、その前に社長にやってもらわなければならない仕事があります。

それは・・・。

2009年7月4日土曜日

ふと気が付くと今日は7月4日。

7月4日というとアメリカの独立記念日。

この数字を聞くと僕はいつも大学のゼミの飲み会で、

ゼミの同期が「オレの誕生日は独立記念日なんだぜ」

というのに対し、

「オレの誕生日はゴルバチョフと一緒だけど」

と切り返した僕の横から先生が

「私はゴルバチョフと同い年だ」

とさらに切り返されたことが思い出されます。


幼稚園から高校まで、師と仰ぐべき人に出会えなかった僕にとって、初めて出会えた師でした。

そのため昨年亡くなられた際には、人生の羅針盤を失った思いでした。

今でも先生の教え(出来の悪い生徒でしたので誤って理解しているかもしれませんが)をもとに船を走らせているつもりなので、苦笑いしつつもどうか見守っていてください。と祈るばかり。

喪失感ということで考えると、幸いなことに僕の両親は健在なことにいまさらながら、とても感謝するようになった。

ただ、生きて存在してくれているだけで、死というものから守られて暮らしていける。

そういう思いを抱くようになったのは、先生の死が契機だったのだと思う。

そして、同時に僕の子供たちにとって僕が生きていることだけで何かの防波堤になることがあるんだろうなと思うようになり、

子供たちの独立記念日がいつになるのかわからないけれど、その日まで彼らを守って暮らしていくことをあらためて決意するのが、今年の7月4日でした。

今日の彼らは、相変わらずのひどい寝相ながらすやすや寝ている。

この安心しきった眠りを壊さないよう、僕は今日も仕事に励むのだ。

SEO対策前の公開したばかりのウェブサイトにアクセスがあるのはなぜ?(解答編)

SEO対策前の公開したばかりのウェブサイトにアクセスがあるのはなぜ?の解答編です。

IT素人の僕には手に負えない問題でしたので、SEO専門サービス会社にいる中学からの悪友に電話して答えを教えてもらいました。

答えは、ブログサービスと異なり、新着ウェブサイトのみを検索するサービスは自分が知る限り存在しない(SEO部署から離れているので不確実かもしれないが)。

検索エンジンは、1週間ほどで検索かけ終わっているので、サイトがきちんと出来上がってさえいれば、3~4ヶ月引っかからないというようなことはない。

ウェブサイトを公開した日が7月2日であるとして、その日か翌日に検索結果の更新が検索サイトでおこなわれていたならば即時検索にひっかかる可能性が高い。

グーグルは7月2日か3日に更新されていると思われるので、ウェブサイトをアップした直後に運よく(運悪く)検索登録された可能性はある。

ヤフーは6月30日前後に更新されていると思われるので、ヤフーだと説明がつかない。

僕の作った素人ウェブサイト(3割しかできていない)のソースをチェックしてもらったけれど、検索にひっかりそうなキーワードもなさそうだ。

結論は不明。。

あと、考えられるとすればレンタルサーバが親切心から(もしくは流出)新着サイト情報を外部にお知らせしている可能性もなくはないだろう。


なるほど、ね。と僕は納得しました。

昨日よりは一歩前進。


「それにしても、いろいろといじりたくなるサイトだな」

といわれる始末。

「名刺にURL入れている関係上、サイトがみつからないと不信感を持たれるので困るから作ったサイトだし、残念だけど、いまはたくさんお客さんが来たり問い合わせがあっても対応しきれないからこれでいいんだ」と言い訳してしまう僕がいました。ちょっと悔しい・・・。

でも、一方でとてもありがたいのは、ものごとが動き出して、目に見えるようになると人は手伝ってくれるようになるし、あれこれと口を出してくれるようになったことです。

「あったらいいな」という漠然とした形のないものをとりあえずの形にもっていくところまでが、僕の起業家としての、マネジメントコンサルタントとしての、一番大切な仕事だと位置付けています。

そこから先は僕以上にたくさんいる能力の高い人たちにお任せしていけばいいことで、僕のエゴはどんどん小さくしていかなければならないとあらためて肝に銘じた今日の出来事でした。

SEO対策前の公開したばかりのウェブサイトにアクセスがあるのはなぜ?

今日、といってもこの記事を書いている時点ですでに日付変わってしまっていますが、公開したばかりのウェブサイトから、弊社サービスについて電話での問い合わせがあり、そのスピードの速さに驚きました。

これまで、僕の少ないウェブサイト構築の知識では、SEO対策をはじめてから早くて3~4ヶ月、キーワードによっては6ヶ月から1年間は、検索エンジンにも引っかからず来訪者もほとんどいないというのが定説でした。

SEOに関する本や記事を読んだり、ECサイトの運営のためのセミナーに参加したり、実際サイトを運営さえている方々のお話をうかがってきたなかでは、もともと人気のあるサイトにリンクをはらせてもらうとか、そのサイトが芸能人や有名人でない限り、または優れたSEO対策会社に依頼しない限りは、少なくとも3~4ヶ月は来訪者がいない状況が続きます、と説明されていましたし。

今回のケースはレアなのかと思っていたら、弊社の社員のなかにも、10年ほど前、埼玉のラーメン屋さんに依頼されてウェブサイトを作成していた際に、公開したとたんにリンクを張らせてくださいと電話での問い合わせされた経験をもっているものがいました。

一部の人の中では、多分常識なんだろうけれど、仕組みがよくわからない。

ブログなら、「新着ブログ入りました!!」みたいな機能が運営会社のほうであるし、一度訪問したことのあるサイトならRSS?っていう方法もあるみたいだけれど、「新設ウェブサイトが今公開されました!!」なんてサービスあるんだろうか??

会社を設立したりすると、突然税理士事務所や会計事務所からDMが十数件送られてきて、僕の会社も社会的に有名なのかな?と勘違いしてしまいがちだけれど、会社の場合は法務局で新設分の会社はカンタンに調べられるからなんの不思議もないんだけれど。

きっと調べ方を知っている人からすると、なんの不思議もないことでも、調べ方すら知らない僕からするととても不思議な出来事でした。

どうせ誰も来ないから、サイトがきちんと出来上がっていなくてもとりあえず公開しちゃえ!!というある種の勢いで公開したら、翌日にはもうお問い合わせがきて驚いた、というお話でした。

まだ先のことと思っていたサービス開始まであと半年を切りました。

お問い合わせがあることは、とてもありがたいことです。感謝。

2009年7月2日木曜日

活断層地図がネット公開されました。

ようやく、といったかんじでしょうか。

活断層地図と土地条件図、ハザードマップは一戸建てやマンションを買うときの必須調査事項だと僕は考えているのですが、購入前にチェックされている方は非常に少ないです。

都内では、武蔵村山から立川にかけての立川断層が有名ですが、断層の上にも平気で建物が立っていますし、災害時に利用されるはずの災害医療センターは立川断層のすぐそばに建てられています(わざと??)。
http://www1.gsi.go.jp/geowww/thedkd/d_afmua/DAF_DATA/zenkoku/view_shutoken2.htm

住みたい街.comでは、こうした情報も提供していきたいと考えています。。

集客のためのマーケティングツール

中小企業にとって、営業、特に集客はあまりにも切実な課題です。

売上げが上がらなくても、利益が出ていなくても、お客さんが毎日たくさん訪れてくれるなら、必要とされている実感を感じることができます。

でも、お客さんが来ない日が続いたなら、まるで社会から必要ないサービスを提供している、社会にとって無価値な会社で、その経営者はまるで生きている価値がないかのような辛い気持ちで毎日を過ごさなければなりません。

インターネット上の検索でも、そのキーワード、そのサービス、その社名、その人物の名前・・・結局、どれだけの人がその情報を必要としているか、を厳しく評価された結果だと考えると「検索エンジンにひっかからない=無価値」と評価されたということを意味します。

集客のためのマーケティングツールは、ざっと次のようなものが考えられます。

一般的に上位のものほどコストがかかる。予算のない小規模事業者は、リストの下位のものを予算に応じて試していくことになるでしょう。

1.テレビ広告・・・大手・中堅企業向け
2.新聞広告・・・大手・中堅企業向け
3.ラジオ広告・・・大手・中堅企業向け
4.パブリシティ(ニュースリリース)・・・効果は高いが不確実性も高い
5.雑誌・・・大手・中堅企業向け
6.クロスメディア・・・大手・中堅企業向け
7.口コミ(バズマーケティング)・・・意図して行う場合はハードルが高い
8.業界紙・・・エリアマーケティングに有効だが、意外に料金が高い
9.ミニコミ誌・・・消費者向けには有効。法人営業には△
10.駅・街の看板広告・・・エリアマーケティングに有効だが、意外に料金が高い
11.電車・バス広告・・・エリアマーケティングに有効だが、意外に料金が高い
12.タクシー広告・・・エリアマーケティング△。料金△
13 .バナー広告
14.ホームページ作成サービス
15.SEO対策サービス
16.ステップメール配信サービス
17.メルマガ配信サービス
18.インターネットモール(楽天・ヤフー)
19.ヤフー広告(オーバーチュア)
20.グーグル広告(アドセンス)
21.アフィリエイト掲載サービス(懸賞サイトの利用も含む)
22.ブログ掲載サービス
23.営業マンによる飛び込み・・・販売目的だと非効率になりがち。お客様情報の収集なら。
24.DM・・・自社リスト、ハウスリストで送らないと赤字になりがち。
25.チラシ・・・活用の幅は広い。
26.FAX・・・法人向け・中小企業向けだと特に有効。テレマーケティングと組み合わせが効果的。
27.電話(テレマーケティング)・・・きわめて有効だが、マイナス面も否定できない。
28.自社配信ステップメール
29.自社配信メルマガ
30.自社携帯サイト
31.自社SEO対策
32.自社作成ホームページ
33.自社作成ブログ
34.紹介

まずは、どうやって認知してもらうか、できるところからひとつずつやっていって、

CPI(Cost Par Inquire)見込み客獲得単価 と CPO(Cost Par Order)顧客獲得単価 をデータ化していくところからスタートしましょう。

ちなみにCPIは一般的に200円から20万円といわれています。

商品・サービスによって一概には言えませんが、僕の経験則上では、おおむね、DMやポスティングチラシの反応率は3000枚に対し1~2件、商品販売をしているネットショップのケースでは、オーバーチュア100クリックに対し1件売れるかんじでしたが、みなさんはいかがだったでしょうか?

僕もはやく効果てきめんな見込み客リストが欲しいです。

ちなみに僕は、上記のリストの「34.紹介」(これで最初のお客様に契約していただきました。その先をご紹介いただけるようお客様に結果を提供し続けている最中)→「33.自社ブログ」(現在作成中のこのブログ)→「32.自社ホームページ」(現在制作中) とすすめているところです。

2009年7月1日水曜日

2009年下半期スタート。

早いもので、今日から2009年の下半期がスタートしました。

2009年の目標として、僕は、1.「住みたい街.com」のサービスの開始(23区のうち一部ですが)、2.マネジメントコンサルティングサービスの顧客25社契約締結、3.ブリンクアート、アートクレイシルバーの講師となるための認定資格を社員に取得させ、デコスイーツ、ブリンクアート、アートクレイシルバーの教室開講し、生徒30名以上集める、という3つの目標を掲げていました。

現時点で、目標の3は75%以上達成できていますが、2は10%弱、1はまだ公開できていないという意味では0%、準備段階としても25%程度でしょうか。

先日より、「経営理念」について考えているところですが、調べているなかで興味深いことを見つけました。

それは、広辞苑の「経営」の解説です。

【経営】①力を尽くして物事を営むこと。工夫を凝らして建物などを造ること。②あれこれと世話や準備をすること。忙しく奔走すること。③継続的・計画的に事業を遂行すること。特に、会社や商業など経済的活動を運営すること。また、そのための組織。

どうでしょうか?

僕はいままで、「経営」を会社の運営、株などの支配権、取締役会の機能のようなからしかとらえてきていなかったことを反省しました。

経営を行うという意味が、「力を尽くして物事を営むこと」であるならば、経営は全力で一所懸命行わなければならないものであるでしょうし、「あれこれと世話や準備をすること。忙しく奔走すること」であるならば、従業員や取引先のために奔走し、忙しくしていることは通常の状態でなければならないということでそれについて愚痴をこぼしたり、不満を覚えるものでもないということになるでしょうし、なにより「継続的・計画的に事業を遂行すること」であるならば、継続性や計画性のない事業を行うことは「経営」であることはありえないということを意味しているということになるでしょう。

非上場の会社の大半は、継続的に計画を立案していることなどほとんどなく、仮に事業計画というペーパーがあったとしても、遂行できるレベルまで吟味された精度の高い事業計画という考えると皆無に等しい状況でしょう。

上場会社であっても、精度の高い事業計画を発表している企業は、数少ない状況ですし。

あらためて、理念→目標→計画→トライ→計画の修正→実行→反省という流れが当たり前に重要なことなんだと認識を新たにしているところです。

今年は変わったね。よくやった1年だったね。といいあって、2009年12月31日の除夜の鐘を聞きたいものです。

2009年6月30日火曜日

2009年6月29日月曜日

サーバが落ちました。

予算のないクライアントにとって、ウェブ関連コストの固定費は可能な限り減らしてあげるのが、僕のなかの一つの答えです。

しかし、今日、あるクライアント用に借りていたレンタルサーバが落ちてしまいました。

超格安で独自JPドメインを取得し、レンタルサーバを手配して、ウェブとメールを整え、しかも検索上位にくるようにSEO対策も行っていましたが、やはり、年間2400円では安定性に問題があったようです。

国内の主要レンタルサーバ業者の価格と比較すれば、年間2400円という金額は月額料金にすら達していない破格の安さだから、当然のことながら期待できず、価格を安くしてあげるかわりにトラブルは自己責任で解決してねという姿勢なんだろうなあと考えながら、僕のもっていた別のサーバにデータを移行させることで復旧させました。

結局この落ちてしまったレンタルサーバはその後も落ちたまま。引越しがベターな選択だったということもわかりました。

このクライアントの場合、ネットショップをやっていたり、インターネットビジネスを展開しているわけではなかったので、ウェブサーバが落ちてもそれほど問題にはならなかったけれど、メールサーバが落ちるのはやはり問題が大きいと感じます。

それでも月額料金の高い業者にお願いすれば、サーバが100%落ちないかというとそうではないだろう。ヤフーでさえ、先日ポータルサイトが表示できなくなっていたし。

僕はITの専門家ではないので、本来どのように対処すべきかはわかりませんが、結局のところ、サーバは落ちるものであり、落ちたときにはサポートになんとかしてもらうか、自分で別のサーバで代替させるか、ということくらいしかできないんじゃないのか、と思っています。

この考え方は、僕が数年前に取り組んでいた「Bankruptcy Remoteness」の仕組みの作り方と一緒です。

会社も事業も破綻しないように運営するのはもちろんだけれど、破綻した場合のことを考えてバックアップ体制を整えておくことが大切なんだろう。最近は、人でさえ精神的に破綻をきたすケースも増えているようだし。

「想像もつかないことばかりおきる」

テレビコメンテーターなんかがよく言うけれど、それは想像力が乏しいだけじゃないかと僕は疑っています。

たとえば、首都直下型のマグニチュード6以上の地震が今後30年に起こる確率は70パーセント以上というデータは公表されているけれど、実際そうなったときに自分が、家族が、自宅が、どうなるのかといった想像をして水や食料、その他防災グッズを備蓄するといった具体的行動をしている人はごくわずかだろう。。

リーマン・ブラザーズの破綻だって、想像できなかったわけでも、予測できなかったわけでもなく、単にバックアップ体制を構築するコストをケチったからだろうと推測しているし。

バックアップ体制の構築コストをどう考えるか、というのも経営の課題のひとつだし、コストを払いたくないからバックアップ体制を構築しないという決定もひとつの正解だし、コストを払ってでもバックアップ体制を構築するという決定もまた正解だろう。

今回のサーバのケースでは、1年間に12回以上サーバが落ちなければ、海外サーバのほうが正解かなと思う反面、1回のサーバダウンあたり数時間メールが送受信できなくなり、会社に対する信用や受注量の減少につながることがあるならば、1回のサーバダウンが致命的なリスクをはらんでいるともいえるかと。

どちらも正解、選ぶのは経営者。


自分にとって不利益な結果を招いた原因は、自分の中にあるはずなのに、いつも自分じゃない誰かのせいにして文句をいうひとがあまりにも多いように見受けられ、そのたび、僕はちょっと不愉快な気持ちにさせられます。

だからこそ、原因をしっかり自分の中に見つけられる人は、成功しやすい世の中なのかな、と考えてクライアントたちをサポートし続けるのが僕の仕事。

2009年6月27日土曜日

2009年6月26日金曜日

2009年6月24日水曜日

「経営理念」とは?


経営理念を設定するのが難しいのは、個人のアイデンティティを設定するのが難しいのよく似ている。

就職活動を控えた学生たちが、エントリーシートの自己分析に苦しんでいるのと同じこと。

あたりまえのようでいてあたりまえじゃなく、ちょっとかっこつけたくなったりしても自分じゃないような気がしてはずかしい、そんなにたいしたもんじゃないよ、おれなんか。。

そんなかんじ。

で、僕はひとまず今の自分と自分の会社について考えてみることにした。

まずは、「経営理念」の言葉の定義の確認から(参考文献「経営学大辞典」中央経済社)。

>>>

経営理念とは、経営者もしくは企業が表明するその企業の行動指針、企業の目的、規範、理想などを意味する。

経営者個人の価値観や信条とは別個のものであり、企業という組織体において認知され、浸透してはじめて経営理念となる。

>>>

・・「浸透してはじめて経営理念となる」ということは、浸透していない『経営理念』は経営理念ではないということか??

>>>

経営理念は企業の内部統合を図る指導原理であり、外部に対してその企業のアイデンティティを示すものであるから、抽象的、規範的であるとともに、ある程度の固定性と永続性をもち、その企業の経営文化、企業風土を形成することになる。とはいえ、激しい環境変化が生じた場合には、経営理念の再構築が求められる。

>>>

>>>
歴史的に見ると、明治期の日本では企業目的を富国強兵の国家目標と関連づけようとする「経営ナショナリズム」、明治末から大正期にかけては、企業の構成員を家族構成員に擬制化し、その福祉向上を企業目的と唱える「経営家族主義」、昭和の戦時体制下では産業の国家的使命を標榜する「産業報国主義」などが時代を代表する経営理念となった。
>>>
>>>
第2次世界大戦直後では、経済民主化の流れのなかで経済同友会が表明した「企業民主化試案」が修正資本主義的経営イデオロギーとして脚光を浴び、高度成長期には多くの企業が同工異曲で「近代化と技術革新」を唱えた。
環境汚染や、成長第一主義への懐疑が生じるようになった昭和40年代半ば以降になると、企業の「社会的責任」を唱え、「経営行動基準」を制定する企業が多くなった。
また、社会における企業活動のプレゼンスがいよいよ大きくなった昭和50年代以降になると「企業市民」や「フィランソロピー」「メセナ」といったコンセプトや、企業のトータル・イメージを社会に訴求しようとするCI(コーポレート・アイデンティティ)運動やTQC(Total Quality Control)運動が重視されるようになった。
バブルおよびその後に起こった企業不祥事が次々と明るみに出され、また規制緩和、市場主義への移行が提唱される最近では、「グローバル・スタンダードに基づく企業行動規範」や「公正」といった言葉が多くの企業の社是・社訓に見られるようになっている。
>>>

うちの経営理念ってなんですか?

これまでのクライアントからの質問で、もっとも答えにくい質問は「うちの経営理念ってなんですか?」というもの。

これって、助成金や融資の申込み、新人採用のために慌てて会社案内や事業計画、ホームページなんかを作成し始めるときに必ずといっていいほど聞かれる質問です。

一般的に経営理念ってどういう意味ですか?

と聞かれたなら、

広辞苑では、「【経営理念】企業経営における基本的な価値観・精神・信念あるいは行動基準を表明したもの」と説明されています。

とでも答えておけばとりあえず正解だろうが、クライアント自身の経営理念はクライアント自身にしか正解は導き出せない。

僕がでっちあげてしまうことは、たやすいけれど、それでは意味がないのは明らかだ。

イメージを膨らませやすくするために、他社事例として、パナソニック、ソニー、トヨタ、ホンダ、グーグルといった成功企業の事例を例示していくが、うまくいかない。


起業したとき、いちばん大事にしたいと思っていたことは?

日々の仕事をしていて、いちばん大事にしていることは?

自分がお客様のために守りたいと思っていることは?

どういう仕事をしていきたいですか?

なにに貢献していきたいですか?

質問をあげていくが、うまくいかない。

手を替え品を替え、やっていくうち、

あるクライアントは

「プロとしてできる最高レベルのサービスをお客様に提供すること」

を掲げてくれました。

素晴らしい。採用!!

でも。。

プロとしてってどういうことですか?

最高レベルってどういうレベルですか?

お客様ってどういう人を想定していますか?

と深く掘り下げて質問していくと、答えられなくなってしまう・・・。

シンプルなようでいて、とても、むずかしい。

つづく。

2009年6月23日火曜日

自己満足企画「住みたい街.com」の事前調査。

自己満足企画「住みたい街.com」に本格的着手の前に、ライバルとなりそうなサイトを探してみた。

といってもgoogleで「地域情報サイト」と検索しただけ。

【生活ガイド.com】
http://www.seikatsu-guide.com/
公共料金や助成金、福祉、教育、環境など様々な行政サービスから「住む街」や「住居」を選ぶ、これまでにない新しい住まい探しを提案するサイトです。

【地域情報サイトCityDO!】
http://www.citydo.com/top.html
コンセプトは『中小事業者のITプラットホームの確立 』 。 中小事業者のリクエストを十分に熟知した上で商品開発を行い、また、Yahoo! JAPANの地域系プロパティ商材を導入し、ご案内しております。

【@nifty地域ガイド】
http://maps.nifty.com/guide/
みんなでつくる地域ガイド スポット情報・クチコミ情報

【ザクザクドットコム】
http://www.za9za9.com/index.html
諏訪地域のポータルサイトとして、2001年より運営を開始。

【日本全国地域ポータルサイトTownInfo.JP】
http://www.towninfo.jp/

【福岡地域情報サイトBENLY】
http://www.benly.com/
福岡の街を完全攻略!地域情報・イベント情報検索

【一宮市地域情報サイト 138files】
http://www.138files.com/
一宮市近郊の地域情報、コミュニティを提供しています

【六甲アイランドの地域情報サイト「Rokko Island」】
http://www.rokko-island.com/
六甲アイランドの地域情報サイト「Rokko Island」は、六甲アイランド内外の市民の皆様へ、オシャレで活気溢れる街、六甲アイランドを紹介する地域情報ホームページです。

【いわきあいあい】
http://www.i-iwaki.jp/index.php
いわき地域総合情報サイト

【地域情報検索エンジンWinds!】
http://www.windsnet.ne.jp/
暮らし、生活、田舎 [ふるさと] を応援する地域情報検索エンジン Winds!

【街の生活情報サイトTIPPS】
http://www.tipps.ne.jp/

【e-まちタウン】
http://www.emachi.co.jp/
e-まちタウンは、お店情報、自治体、口コミ情報など街の情報がたくさん詰め込まれた参加型の地域情報サイトです。

【タウンウェブ】
http://www.townweb.org/
西東京市・東村山・東久留米・小平・清瀬の地域情報

【賃貸住宅物件情報.net】
http://roooom.net/
全国のアパートやマンションなどの賃貸住宅の不動産物件情報が満載のサイト

【Area2】
http://www.j-area2.com/
地域情報を中心とした総合情報サイト   読むハブ・リンク集

【まいぷれ】
http://mypl.net/
地域情報サイト「まいぷれ」とは「MY PLACE♪ MY PLEASURE」の略で、「ちょっとがんばれば自転車でまわれちゃう、そんな小さなまちの情報をお届けします。」をキャッチフレーズに生活圏の情報を地域の方にお届けする地域密着型エリアマーケティング媒体として、2000年3月、その産声を上げました。

【全国地域情報検索サイト大図鑑】
http://area-information.net/
全国47都道府県の地域情報サイト検索。

【ビットストリート】
http://www.bit-st.jp/
あなたが毎日使う駅のアクセスは全国何位? 地元人のクチコミによる、駅別の地域情報サイトです。

【全国自治体マップ検索】
http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/cms/1,0,69.html
「全国自治体マップ検索」は、地方公共団体ホームページへのリンク一覧です。

【ご近所さんを探せ!】
http://www.gokinjo.net/
友達探す。日記をつける。サークル作る。広がるみんなの街のコミュニティ

etc. 約 9,430,000 件


・・・結構あるね。

生活ガイド.comさんなんかは、僕の企画にニュアンス近い気がするし。

他の誰かがきちんとサービスを提供してくれているなら、僕が頑張って作らなくてもいいっか。

という気にもなるけど、愛が感じられないサイトが多いように見えるのは気のせいだろうか??

コンビニで値引き販売が行われたら。。

どのコンビニでも、弁当や惣菜などは、消費期限となる時刻の2~3時間前に店頭の陳列棚からはずし廃棄処分するのが一般的だ。

また、ドリンク、菓子や調味料といった賞味期限のある商品は、期限の数ヶ月前には店頭の陳列棚からはずす。

安心・安全のための取引コストと考えるか、もったいないと考えるのか、は人それぞれだろう。

弁当や惣菜などは、一日に3~4回程度に分けて各店舗に配送されてきているみたいだから、消費期限も1日に3回程度あることになる。

都心では、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3店舗はたいてい隣接しているから、消費者は微妙に異なる各店舗のタイムセールを巡回して随時値下げ商品を購入できることになる。 周辺のスーパーやお弁当屋さんも追随するだろうし。

現状において商品を陳列しておくことができる時間は6時間程度。もし値引き販売するなら、定価で商品を陳列してくことができる時間は5時間程度、値引き販売する時間が1.5時間程度になるんじゃないかと思う。

賞味期限切れ商品の販売は、スーパーの特売や100円ショップのいいライバルになるだろうけれど。

値引き販売は、売れ残った商品を売り切るという場面では有効な戦術だけれど、商品の定価での販売の機会を損なわせるという意味であまり得策じゃないように思える。

いろいろ考えちゃうタイプのコンビニ経営者は、客を呼び込むために、あらかじめ見切り販売を行うことを前提として大量の発注を行って、毎日特定の時間に繰り返して見切り販売を行ったり、値引き販売した本部に報告して商品を他の安売り業者に横流したりしてしまうだろうし。

これまでどおり、定価で時間内に売り切るために努力するスタイルがコンビニ経営のあるべき姿じゃないかと思ってしまう。

コンビニで値引き販売が行われるようになったら、たとえば、カブトムシやクワガタとか、青山フラワーマーケットの花束とか、焼きたてパン屋さんのパン、地元の特産物とか、自家製お弁当とか、ちょっと他では置いていない商品を取り扱ったり、写真屋さん45みたいな写真現像サービス、キンコーズみたいなコピー・製本サービス、ミスター・ミニットみたいな靴修理・キーコピーサービス、クリーニングやレンタルCD/DVDの受付・お渡しサービスとか、値段じゃない付加価値を求めて各店舗が好き勝手はじめてしまうようにも思う。でも、各店舗が自分で生き残り策を考えなければ生き残れない環境になっているともいえる。

一方、タバコの販売手数料や、各種振込み手数料も収益の柱になっているという事情はあるんだろうけれど、現状でのコンビニのサービスは増えすぎの感がある。

そうなると、逆にサービスを減らしてガソリンスタンドみたいなセルフ式コンビニが優位になるのかもしれない。

2009年6月22日月曜日

「ヨコミネ式」に学ぶ。


この数年、読む価値のあるビジネス書がなくなったように感じる。


内容のない書籍をタイトルと帯だけで購入させてしまう出版業界のマーティング手法自体は、研究対象にもなるし考えさせられることも多いけれど、肝心の書籍の内容自体は、一時ビジネス書マニアだった僕からすると、過去の出版物の出来の悪い焼き直しばかりだ。


ビジネス書の分野を離れて、さて、どうしようと考えていたところに、子育てと会社育てとの関連性を求めるというテーマが生じたので、しばらく幼児教育本を読むことにした。


そこで、先日、幼稚園のママ友に一読を薦められ、妻が取り寄せていた「ヨコミネ式」の本を読んでみた。


要約すると、「ヨコミネ式」とは、「読み書き・計算・体操」を中心に「毎日20分」単位で子どもに「自学自習」させるよう徹底的に繰り返し指導する教育方法のようだ(陰山さんの100マス計算に体操教室エッセンスを加えたかんじか)。


特徴的なのは、「あ」から始まる50音表ではなく、書き取りやすい順に「一」「|」「十」「二」「エ」・・・と

書き方表が作られていること。これには工夫のあとがしのばれる。


他の英語や音楽etc.は自信なさげな記述となっているのが残念だ。


この本から学んだこと。


 ・シンプルなことを繰り返し、毎日20分単位で行うと、自発的なやる気を引き出し、天才になれるかもしれない。

    →さっそく、今日から自分で試してみよう!!  


  

戦略的課題解決とコンサルにとっての本当の課題。

この4月から経営コンサルとしてデビュー?を果たしたものの、実際のコンサルの現場では戸惑うことばかり。

 戦略的課題解決のプロセスはおおむね、

①現状分析と問題把握
 ・適切なフレームワーク、モデルの活用による体系的な分析
 ・漏れのない問題把握
 ・ファクト・ファインディングの重視
 ・問題の構造化
 ・問題の本質への接近

②解決すべき課題の設定
 ・広がりと深さを確保し、真の要因追求を目指した分析による重要課題の絞込み
 ・解決すれば全体への影響度の高い課題の優先設定
 ・有効な打ち手につながる課題の設定

③課題解決策の設計
 ・推論・洞察に基づく解決策の立案・検証
 ・既成概念の枠を取り払う。
 ・自分の常識を疑う。
 ・顧客の立場から立案する。
 ・仮説立案とその検証を繰り返す。
 ・仮説検証に必要な調査・分析のみ実施。
 ・必ずしもベストではなくとも、スピード重視のベターを選択。

④解決策の実行
 ・解決策が確実に実行される状況の構築
 ・全体整合性のとれた実行計画の立案
 ・組織内でのコンセンサス(コミュニケーション)
 ・各ポジションでの取るべき実行策の明示と納得性の確保
 ・実施・検証と計画へのフィードバック

という4つの段階を経るものだけれど、大概、順調に進むのはフェーズ1とフェーズ2までで、フェーズ3、フェーズ4に行くにつれ、難易度が増し、戦略的課題解決どころか、課題を見つけてコンサルのエゴを満たして、クライアントである社長と現場の自信と誇りを傷つけておしまいというケースになってしまいがちだ。僕自身なんどもそういう事態は残念ながら経験している。

まあ、売上高数億円くらいまでの規模の会社に起こっている問題は、社長がすでにわかっていることも多いし、口に出せないだけで現場がわかっているか、お客さんはわかっていることがほとんどで、その問題のうち1つか2つを解決すれば、会社を取り巻く環境がガラッと変わってしまうものなんだけれど。

でも実際には、わかっていても、できない。


なぜか?


僕は、その会社の社長が、幹部が、社員が、そしてコンサルとしての僕自身が、それぞれの「レディネス」に達していないことが原因ではないかと最近思うようになりました。

「レディネス」とは、英語ので、「ある学習を効果的になしうる発達の状態にある」ということを意味します。幼児心理学の用語のようで、僕は子育ての研修会でその言葉を初めて知りました。

「この子は○○ができない、という言葉をよく耳にしますが、子どもはできないのではなく知らないのです」

子育ては、「子どもたちがこれから出会うたくさんの人やもの、出来事などを『知る』までの過程を見守り、レディネスに達し『知った』その瞬間を見逃さず、次へのつなげていくこと。それぞれのお子さんのもつスピードを大切にしながら・・・」との説明に、僕は、はっとさせられました。

ここで話されていることは、子育てという枠ではなく、ひとの成長全般に共通していえることだと。

つまりは、個々の問題解決策を立案し実行してもらったところで、レディネスに達していなければ、予定した結果は得られない。

結果が出せなかったコンサルティング事案というのは、大概、このレディネスを無視して策定されていたことに反省させられます。

2009年6月19日金曜日

世界最高のマーケッター・コンサルタントってなにをする人だろう?

気が付くと、どこのサイトで登録したのか覚えていないけれど、こういう内容のメールが頻繁に届くようになっていた。

>>>
「あの世界最高(世界№1)のマーケッター・コンサルタント・コーチ・スピーカー○○の天才的マーケティング手法を徹底分析したセミナーDVDがレポートとセットで100セット特別販売。」

あなたは○○したいと思いませんか?(みたいな感じで項目に勝手にチェックが入っていたりする。)
 □・・・・
 □・・・・
 □・・・・

とか、

あなたは、あの○○のマーティングノウハウをすべて手に入れることができるのです。

とか。

購入者の声(顔写真つきだったり、汚い手書きだったりする)

半信半疑でしたが、この商品のページをめっくた瞬間、本物だとわかりました。

彼のテクニック・アイディアのおかげで、○○パーセント売上げが上がりました。

感謝しています。

・・・etc.

さらに今なら特別3大特典。

特典1・・
特典2・・
特典3・・

1日60万円とも言われる○○のセミナーをわかりやすく解説したDVD○○時間と○○○ページのレポートをセットで69,800円。

さらに今だけ、期間限定59,800円

これって本当に役に立つの?

そう思われるあなたのために

1年間(半年間、10日間)完全返金保証。

「お申込みはいますぐこちらをクリック」

>>>

種類はいろいろあるけれど、だいたいこんなかんじ。

「特定商取引基づく表記」をクリックして、販売者(個人だったり、会社だったりする)の住所をグーグルのストリートビューで検索すると、汚いアパートだったり、普通の住宅地だったり、「世界最高の○○」のDVDやレポートを販売したりして、数千万とか数億円稼いでいる会社や人がいるようには見えない雑居ビルの入り口が映し出されたりする。

場所が都内だったりすると、実際に近くに行ってみたり、法務局なんかで建物や土地の所有者を調べてみたり、会社の登記がそこにあるかどうかチェックしたりしてみるけど、該当する会社はなかったりする。

そもそもマーケッターとか、スピーカーってどういう意味なんだろう?

とても知的好奇心をそそられちゃうところに、この広告メール、販売用ウェブのうまさがあるのか??

効果があるとかないとかってことより、僕のなかの知りたいっていう欲求に訴求してくるのは素直に関心する。

昔あったという「見世物小屋」に入りたくなる気持ちとでもいうのかな。

実際、旅先での台湾で昔の日本風の「見世物小屋」を見つけちゃったときには、思わず小屋にはいっちゃったし。

見たあとだと、な~んだ。。と思うことでも、見る前の宣伝文句(「幻の人魚のミイラ」とか「雪男の手」とか「人面亀」とか)だけを見てると、ど~しても見たくて見たくて、夜も眠れない。なんだか悔しいって思うのが人間なのかなとも思う。

どこまでが嘘でどこまでが本当なのか?

知りたがり屋の僕は、59,800円なら騙されてもいいかなっと思ったりして。。


まあ、こういう話は、投資の世界でもよくあることで、「リスクがどこにあるのか」を見極めないで投資しちゃうと痛い目にあってしまう。相手の説明でリスクが100%ない投資話なら、その話は100%詐欺。

詐欺とわかっていても、相手を信用して騙されていいかなと思えればそれはそれでありだと思う。

ダイレクト・マーケティングの話は、コトラー先生のマーケティング入門にも載っていた気がするので、もう一度勉強しなおしておきます。

2009年6月18日木曜日

生き方の7つのルール。

出典があったはずですが思い出せません。
たぶん、コンビニで立ち読みした本のような気が・・・

いろいろ思い悩んで眠れない夜などに、読み返すと意外にいいこと書いてあるじゃんっと思う、僕のむかしのノートにメモしてある生き方の7つのルールをご紹介します。なにかのお役に立てれば幸いです。

>>>>

(ルール1)「シビアな現実」より「将来の希望」に重点を置こう!

 →「いまのありのままの姿」ではなく「これからなるべき姿」について、思いをはせる習慣をつけよう。

(ルール2)「人生は不公平にできている」と嘆くのをやめよう!

 →たしかに、世の中には不公平なことがあるかもしれない。けれど、それでもあきらめてはいけない。

(ルール3)「セカンドベストな方法」でもいいと考えよう!

 →もし、ベストな方法が無理なら、セカンドベストな方法でもいいじゃないかと考えて、気楽に行動する習慣をつけよう。

(ルール4)「世の中はなにも変わらない」という錯覚を捨てよう!

 →どんな問題にも必ず解決策はある。
  今はまだ、それに気づいていないだけだと考え、あらゆる可能性を考えよう。

(ルール5)「幸せをおそれる気持ち」を捨てよう!

 →いたずらに幸せな気分を味わうことは、そのあとで、ひどい絶望がおそってくることの前兆だと考えるのではなく、いったん幸せになれば、ますます幸せになれるという原理を知ろう。

(ルール6)「いつでも全力投球」の気持ちを忘れない。

 →うまくいかないのは努力が足りないからだと考え、いつでも全力投球する気持ちを忘れないようにしよう。

(ルール7)「運命は自分で選び取れる」と強く信じきる。

 →運命は自分で切り開けるし、神への祈りも感謝も決してムダではない。

>>>>

だいたい、僕のコンサルでは、ルール4に重点をおいてクライアントの状況を考えています。

どのプランが間違いで、どのプランが正解か、ということは現実的にはありません。

最近はグレーゾーンが広がっているので「法律に反しない限り」とひとくくりにするのは安易過ぎますが、一応「法律に反しない限り」であれば、経営を行ううえで、人生を歩むうえで、どんなプランを採用しても、どれも正解です。

なぜかまわりがやさしくなる、口グセ変換マニュアル。

なぜかまわりがやさしくなる、口グセ変換マニュアル。

「でも・・・・」→「そうだね」
「しかし・・・・」→「そうですね」
「ただ・・・・」→「さすが・・・・」
「だけど・・・・」→「なるほど・・・・」
「もう・・・・」→「まだ・・・・」

たったこれだけ変換すると、なぜかまわりがやさしくなります。

次に紹介するのは、口にするだけで、なぜか周りがハッピーになってしまう、ひと言。

「うちの妻(嫁)は、いつもよくやってくれている」
「うちの社員(アルバイト・パート)は、いつもよくやってくれている」
「うちの取引先は、いつもよくやってくれている」

ぜひ、今日から試してみてください。

副作用は、言っている自分がなんだかこそばゆい気持ちになることです。

事業のテーマ;幸せと安心と豊かさの追求。

【事業のテーマ】幸せと安心と豊かさの追求。

地域・エリア・駅別の住みやすさ比較サイト「住みたい街.COM」

年齢、家族構成、家庭環境、ライフプラン、ライフスタイルに応じて、利用者が自ら幸せと安心と豊かさを追求するための情報コンテンツを提供するサイト。

「安全性」・・犯罪発生率、防犯対策、ハザードマップ、土地条件図、活断層地図、耐震・免震か否か、建築基準法改正前か、など。

「快適性」・・公園、街路樹の整備、放置自転車の状況、リサイクルへの取り組み、町内会の充実度、商店街、コンビニ、スーパー、物価、利便性、今後の都市計画の状況

「豊かさ」・・教育環境:保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、大学院、予備校、家庭教師、塾、英会話スクール、音楽教室、幼児教室などの充実度
       職場環境:正社員比率、収入、求人状況、アルバイト時給
       医療機関:救急医療対応病院、小児医療機関
       福祉環境:老人ホーム、デイケア施設、
       施設状況:プール、体育館、図書館、集会所の充実度、耐震補強の進捗状況。
       財政状況:税金、公共料金、助成金、医療、福祉、教育、環境などへの予算配分。行政サービスの充実度
       住民満足度:定住率、地域産業の充実度、お祭りなどの地域活動。

「住みたい街.COM」の企画、少しずつ進めています。

ほかにも、調査してほしい項目がございましたらご遠慮なくメールにてご連絡ください。

2009年6月17日水曜日

とりあえず、検索にひっかかるようになって一安心。

従業員が数人レベルの小規模事業者にとっては、ウェブサイトが売上UPや人材確保に有益なことは理解していても、自社のウェブサイトをつくることは予算的に厳しい現実があります。

以前、あるクライアントのためにウェブ上で調べてメールで報告したときの内容は以下のようなものでした。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
★1.ホームページ企画(クライアントの事業特性とご要望を元に、成果の出すためサイトを企画)1サイト 105,000~
2-1.トップページ制作(セミオーダー)1ページ 31,500~
★2-2.トップページ制作(オーダーメイド)1ページ 84,000~
2-3.トップページ制作(FLASH付)1ページ 105,000~
★3-1.オリジナルページ制作A オリジナルデザインによる各ページの制作。A4・1ページ程度( 原稿・素材ともクライアント様よりご提供として)1ページ 15,750~
3-2.オリジナルページ制作S オリジナルデザインによる各ページの制作。A4・1ページ程度(原稿はクライアントご提出。 弊社素材集などから素材準備を含む)または(原稿は弊社作成。 素材はクライアント様ご提出)1ページ 21,000~
3-3.オリジナルページ制作SS オリジナルデザインによる各ページの制作。A4・1ページ程度(原稿弊社作成、弊社素材集などから素材準備を含む)1ページ 26,200~
4-1.オリジナル画像制作 ホームページに使用するオリジナル画像を制作。(制作例 図解、ロゴ、イラスト、似顔絵など) 1ファイル 5,250~
4-2.オリジナルGIFアニメ制作 ホームページに使用するオリジナルGIFアニメ(画像のパラパラ漫画)を作成。 1ファイル 10,500~
5-1.FLASHコンテンツ(ベーシック)制作 画像の動きのあるオリジナルFLASHファイルを作成。1ファイル 31,500~
5-2.FLASHコンテンツ(actionscript)制作 画像の動きのあり、インタラクティブ性のあるオリジナルFLASHファイルを作成。 1ファイル 63,000~
6-1.Javascript制作インタラクティブ性のあるプログラムを作成 1プログラム 31,500~
★6-2.既成CGIプログラム修正・設定フォームや掲示板・ショッピングカートなどの既成CGIプログラムをカスタマイズ・設定。 1プログラム 15,750~
6-3.オリジナルCGIプログラム制作フォームや掲示板ショッピングカートなどのオリジナルCGIプログラムを制作。 1プログラム 52,500~
7-1.写真の撮影 商品・現場・人物などのオリジナル写真の撮影。     1現場 21,000~
★7-2.取材インタビュー ホームページの掲載現場や人物を取材。     1現場 21,000~
★7-3.テキスト原稿の作成・編集ホームページで使用するテキスト原稿を作成・編集。 1ページ 5,250~
====================================

上記★をつけた項目が最低必要な部分となり、会社のホームページは最低でも、
0.企画1.トップページ 2.会社概要3.会社地図4.お問合せ・・フォーム5.サイトポリシー6.プライバシーポリシーが必要とされると想定されるため、ここまでで346,500円
他に最低必要なものとして、ドメイン取得&レンタルサーバー、メール&ウェブで月額2,680~
商品やサービスのページを1ページ(A4程度)増やすごとに、31,500円
どんなに少ない情報量でも、5ページ分は割くことが予想されるため、
トータルでは、1サイト50万円~の金額になってくるというのが最低価格ラインのようです(これでも企業サイトとしては非常にお粗末な印象となるうえ、更新作業のたびに1回あたりおよそ15万円~の費用がかかってくるようです)。

売上につながるレベルを求めるならば、やはり最低でも120万円~の予算がどうしても必要になるようです。

トータル300万円~の価格設定をして、5年間契約。月額5万円~という支払方法を採用しているHP作成会社もあるようです。

なお、ヤフーに登録申請を行うのであれば、52,500円が別途かかります。

ご検討ください。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

案の定、そんなお金は出せないという社長の一言で、ウェブサイト作成の件は流れてしまいました。

というのが、よくある話なのですが仮にも僕がコンサルに入っている以上、そういう逃げは許しませんでした(かっこいいことをいっていますが、いつも背中に冷たい汗をかいています)。

ウェブサイトを作るという企画自体の有用性を理解しているのであれば、極力お金をかけずに同様の効果を得る方法を探ることもできます。

結果、ドメインとサーバは格安の海外サーバを採用し、ウェブサイトは僕が素人ながら作成し、ウェブサイトにはブログを貼り付けられるようにし、新着情報としてはブログで更新していく形でSEOにも多少なりとも対応することにしました。かかった費用は、ドメイン管理費3390円(年間)、レンタルサーバ2400円(年間)のみ。

検索にひっかかるようになるまで、3ヶ月は見ておいて欲しいと僕は伝え、6月5日(金)にアップしたのですが、6月17日(水)までにはgoogleで1位表示されるようなったと連絡を受けて、正直ほっとしました。

この2週間近く、僕の言葉を信じて、社長自ら、深夜に慣れないブログの更新を頑張って行なっていてくれていたので、これで3ヶ月経過しても検索にひっかからないままだったらどうしよう・・・と不安だったので、僕も連絡を受けてほっと一安心です。

僕は個人的にはウェブサイトの有無と会社の信用とを必ずしも結びつけては考えていないのですが、新たに店舗や倉庫を借りようとする際や、新卒・既卒の採用の際には、必ずといっていいほどウェブサイトの有無が問題となってきます。

予算があればあるなりに、なければないなりに、必要ならばなんとかしていくのが経営なんでしょうね。

2009年6月7日日曜日

パラドクシカル・フロッグ (Paradoxical frog)

南アフリカに生息するパラドクシカル・フロッグは、おたまじゃくしの頃は体長27センチもあるのに成長すると4センチほどの大きさになってしまう。

成長して大人になるにつれ、小さくなっていくというのは、ピンとこない話だけれど、自然界に実例が存在するということは、きっと厳しい環境においては必然なんだと思う。

成長する、発展する、安定する、といった言葉のイメージからすると、売上げが増加し、社員が増えて、社会的知名度、信用度が増す状況をついつい想像してしまう。
成長して発展すると、社員数がどんどん減っていく会社というのは、ちょっとすぐには想像できないけれど、GMが恐竜とたとえられているところからすると、規模を大きくしないで、むしろ小さくしながら成長していく会社がこれからの厳しい環境に生き残っていける会社なのかもしれない。
じゃあ、具体的にどうすればいいの?
というところで、頭を悩ませているんだけどね。

2009年6月5日金曜日

コンサルティングについて、僕が考えていること。

ブログなので、気楽に書かせてもらってます。

僕のつくった会社「marktplatz」は、そもそもは経営コンサルティングをしようと思ってつくった会社ではありませんでした。

仕事を楽しみながら、子育てもまた楽しむことができる職場環境を作りたいという思いから、はじめた会社です。

はじめは、「住みたい街.COM」(仮称)という、どの沿線、どの駅、どこの街が、どういう人にとって一番住みやすいのか?お得なのか?という比較サイトを作りたいという企画があって2008年12月1日から事業?を開始しました。

これまでITやプログラミングとは縁遠い仕事をしていたので、企画をいざ実施に移そうしても、なかなかうまくいきません。デルのサポートセンタに電話しつつ、サーバを購入し、ビックカメラでは店員さんに教わりながら、サーバ用のOSを買い、データベースソフトを買い、ホームページをつくるためには・・・といくつものホームページ作成ソフトやイラストレーターを購入してみたり・・と結構遠回りをしてしまいました。

ITやプログラミングをわかっている人にお願いすればよかったなあと今にしてみれば思うこともあるけれど、自分で楽しみながら(苦しみながら?)壁を越えていきたいという思いが強かったんだと思います。

おかげさまで、「住みたい街.COM」は、2009年中には東京の一部のエリアが公開にこぎつけそうな見通しです。

2009年2月頃、新たに立ち上がった企画が「手作り」に着目したアクセサリーショップ&スクール「Candy&Chocola」で、準備期間3ヶ月足らずで、5月末からプレオープンしました。

こんな短期間で事業化にたどり着くとは思っていなかったので、担当社員の頑張りに感謝です。

現在のところ、口コミ会員限定の募集のみで一般募集はしていませんが、すでに30名を超えるご応募をいただき、1名しかいない講師に奮闘してもらっている状況です。

1回3時間で受講生1~3名の少人数、小さいお子様の同伴可というのが受けているのではないかと推察しています。今後の動向を見守り、改善すべき点は改善していくつもりです。

仕事を楽しみながら、子育てもまた楽しむことができる職場環境は、日本に(世界に?)多ければ多いほど、この国の(この世界の?)未来は明るくなると、僕は信じています。

結局のところ、僕の経営コンサルティングの仕事は、そういう理念をもった会社がどんどん増えていくための手助けをする仕事です。

30歳になったばかりのころ、興味があって財団法人社会経済生産性本部の経営コンサルタント塾で机上と実践を学ばせていただく機会がありました。

当時はある会社の役員になったにもかかわらず、経営に関する知識がほとんどなかったことに不安をおぼえ、塾の門を叩いたのであって、まさか数年後、そのとき学んだ知識や僕の経験を必要とする会社が他にあるとは思っても見ませんでした。

はじめてみて感じたのは、経営コンサルティングは、みんなの楽しいことにつながることが実感できるすばらしい仕事でした。

もちろん、楽しいだけではありませんが、「1つのやりたいことを行うためには、9つのやりたくないことを行わなければならない」という話(出典忘れ・・すみません)からすると、7つのやりたくないことを行っただけで3つのやりたいことが実現できているという状況です。

出会えたことに感謝しています。