2009年9月24日木曜日

売上がすべてを癒す。

 (夜明け前に、どれだけ未来を信じられるかがポイントなのですが・・・。)                 


企業経営の最重要課題は「売上高を伸ばす」ことです。

売上高が決められた計画どおりに伸びていれば経営のほとんどの課題は解決されます。

でも、現実は、売上高拡大を基軸に業績回復or業績アップを期待するような計画のほとんどは未達に終わり、金融機関もよほどの具体的な裏付けがない限り信用しません。

実際、国内市場は成熟化が指摘されて久しく、さらにデフレが追い打ちをかけている状況ですし、仮に、来店客数・買い上げ点数が増加しても1点あたりの単価が下落しているため売上高が減少している現状です。

売上高を伸ばすことは容易なことではありません。


たとえ、金融機関が信用しなくても、具体的な裏付けがなくても、それでも、経営者は売上高を伸ばすことができると信じ切らなければなりません。

これができない経営者が非常に多い。

どのくらい多いかというと300人中287人です。

だから中小企業は零細企業のままなんだなと痛感させられます。

ほんの半歩踏み出せば、確実に手に入れられる現金がそこにありますよ、と教えてあげてもあれこれと理由をつけて取りに行けない287人の経営者に僕は何をすればいいのだろうと悩んでいます。

2009年9月16日水曜日

売れない理由。

練馬は朝から気温27度を越して暑いです。

昨日の深夜から早朝にかけて、マルクトプラッツでは自社のマーケティング戦略見直しについての会議が行われました。

マーケティングというと一般的には「宣伝して販売する」方法を指すようですが、マルクトプラッツでは「顧客のニーズを満たす」方法を指します。

総合経営コンサルティングサービスを低価格で小規模事業者に提供することを目的として、2009年4月1日から約半年にわたって営業してきましたが、僕の考える低価格と社員や顧客が考える低価格とに大きなギャップがあることが指摘されました。

僕は

「3000万円で提供していたサービスを300万円で提供したら、低価格でしょ?」

「300万円で提供しているサービスを月額9万円で提供したら、低価格でしょ?」

と考えていました。

上場企業や中堅企業に提供していたサービスを、小規模事業者向けにアレンジしてそこそこの価格で提供すれば売れるんじゃないの?と安易に考えていましたが、この考えは間違っていました。

実際のところ、「3000万円で提供していたサービスを300万円で提供したら、低価格でしょ?」の商品は、ある程度売れました。

でも、ターゲットとしていた小規模事業者ではありませんでした。

では、「300万円で提供しているサービスを月額9万円で提供したら、低価格でしょ?」の商品は?というと、こちらは2009年8月24日売り出しましたが、発売後約1カ月経ちますが、問い合わせは何件かあるもののまったく売れませんでした。

中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う、中小企業診断士事務所の顧問料が1社あたり月平均14.3万円、顧問先数が9.2社というデータがあります。

中小企業診断士が行うのは、診断・助言までであって、結果までは保証してくれない、という不満を解決すべく、結果を保証する形でサービスを提供するというのがマルクトプラッツの”売り”だったのですが、月14.3万円より5万円以上低価格の9万円でも反応がないことに僕は衝撃を受けていました。

経営コンサルタント会社が自社のサービスが売れませんでは恥ずかしい限りです。

「売れない理由は1000個ある」

僕は、つねづねクライアントにそう言い続けてきました。

売れない理由を1つ1つ売れる理由に転換していくことで、あるポイントから爆発的売れだすことを僕は経験してきました。

でも、自分のこととなるとなかなかわからない。。

そういう事情から、昨夜の自社のマーケティング戦略見直しについての会議になったわけです。

そこで社員から売れない理由として上げられた”低価格”の認識は、僕にとっては衝撃的でした。

というか、クレイジーとしか言いようがない。