2009年7月16日木曜日

「1Q84」を読む前に。


ひところ(たぶん)影を潜めていたネットワークビジネスやカルトが、最近の不況の影響もあってか台頭してきているらしい話を耳にしました。

最近では、幼稚園などでも、急に親しくなったママ友から、いわゆるカルトとかネットワークビジネスとかの勧誘されるケースも増えているみたいで、どこまでが親切とか友情で、どこまでからが裏の意図なのかわかりにくい巧妙な勧誘が増えたともききます。

だいたいこんなかんじ。

子供が幼稚園に入園したての不安でさびしい時期などに、とても明るくてフレンドリーな人気者?のママさんが急接近してきて、メルアドの交換→ランチを数回一緒にして→「今度はうちに遊びにきて」といわれ→何度か遊びにいくと→「大切な友達だから・・・」とか「内緒のいい話だから誰にも云わないで・・」となにかを「無料」で薦められたり「プレゼント」されたり→「子供のアトピー(アレルギー)がこの○○を使ったらこんなによくなった」とか”とてもよいお話”をされ→「今度この○○を使った”無料のお試し”があるから一緒に行ってみない?」と誘われ→多少不安を抱えながらも断ったら悪いと思って、行ってみたら・・・・。

ネットワークビジネスの創業者やカルトの教祖は「自分はすごい」という自己顕示欲を動機としてネットワークビジネスやカルトをはじめます。

「他人をコントロールしたい」「精神的な権力が欲しい」というのは、仕切りたがり屋のママやリーダー格になりたがるママの精神構造は彼らの精神構造とよく似ているということもあり、彼らにとってこうしたママは使い勝手のいい駒なんでしょう。

この駒に、いい話と称して購入する「商品」を介在させればネットワークビジネスが出来上がり、占いや霊、前世などの「精神世界」を介在させればカルトが出来上がりになります。

「子供同士がとても仲がいいから・・」「こまったときは子供を預かってあげる・・」とかいわれて預けてしまえば人質に出したようなものだし。

これに洗脳の技法と成功哲学の技法を組み合わせられると手ごわい相手になります。

20歳のころ、悪友がネットワークビジネスにはまったことがあり身近で観察する機会がありましたが、そこでの勧誘手法も洗脳の技法と成功哲学の技法の組み合わせだったことにだいぶ後になってから気づきました。20歳そこそこの僕らでは、彼をネットワークビジネスから抜け出させることは手に負えるものではありませんでした。結果としてこのネットワークビジネスはその後まもなく主催者が摘発されたため解散されましたが。

駒を有効に動かし、勧誘の効果を高めるために、生活を派手にさせたり、高級外車を乗り回させたりという技法もあります。

急に生活が派手になったり、高級外車を乗り回すようになったうえ、頻繁に自宅に人を集めるようになった人から、不自然に急接近されたら要注意です。

たしかに、お金持ちの定義は人それぞれですが、僕が知る限り、年収が2500~3000万円を越すような人は猜疑心が若干強いところもあってか、高級外車にも乗ることも、頻繁に自宅に人を集めることもしていませんでした。むしろ、とても質素にひっそりと礼儀正しく生活しているという印象です。

そんなお金持ちが自宅でセミナーを開催したり、あまり良く知らない僕に声をかけてくることはないでしょう。

そんな思いで「1Q84」を読むつもりが、ついつい1年ぶりに「洗脳」を読んでしまいました。

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