2009年7月23日木曜日

「成功する名刺デザイン」で名刺を気にしてみる。



以前、RCAラリーで有名な”RCA”のロゴを手がけた英国人のデザイナーさん達と一緒にCI(Corporate Identity)に取り組んだことがありました。

その際印象深かったのは、もめそうなロゴマークなどは意外に割とあっさり決定するんですけど、名刺だけは各自思い入れが想像以上に強く、CIの基本的な基準を満たせなかった、ということです。
あいだに立った僕の説明不足・能力不足で、デザイナーさんの意図するニュアンスの伝え方がうまくできなかったということも多分にありましたが、結果的にはそのプロジェクトは失敗と評価できるにいたりました。

今回自分の名刺を作成するにあたり、とりあえずなんか書いてあればいいと思い始めたものの、結局昨年の12月から数えてもう20回以上デザイン変更してきました。
はじめは、情報を足していく方向性で作成しました。
会社のロゴに始まって、携帯電話のQRコードまで、さらには会社の事業案内まで加え、さらに、「すぐやる、かならずやる、できるまでやる」の日本電産さんみたいな標語をいれようとしてみたり、表は日本語、裏は英語で印刷したり・・・と、名刺を渡した際の相手の反応を見ながら加えたり、文字を大きくしたり、小さくしたり、と繰り返していました。
7月に入ってからは「営業の基本」みたいな本で紹介されていた「名刺には顔写真を入れろ!」の手法を取り入れ、顔写真を入れてみたり・・してみました。
そんな中、もしかして方向性を間違えているんじゃないかと思い始め、ここ最近では情報を引いていく方向性で作成をはじめました。
このあいだ、本屋さんでたまたま手に取った「成功する名刺デザイン」長友啓典・野地秩嘉著 では、「デザインは引き算」という考え方が終始一貫しており、最近の僕の傾向はデザインの方向に傾いていたんだと気づきました。
スキャナで読み取って名刺整理なんてやっている会社にとっては、こういうデザイン系の名刺はとても迷惑だと思う反面、人間重視でいくならデザイン重視もありだよな、と考える日々。
僕の名刺改定ライフは、まだまだ続きそうです。

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