2009年6月30日火曜日

2009年6月29日月曜日

サーバが落ちました。

予算のないクライアントにとって、ウェブ関連コストの固定費は可能な限り減らしてあげるのが、僕のなかの一つの答えです。

しかし、今日、あるクライアント用に借りていたレンタルサーバが落ちてしまいました。

超格安で独自JPドメインを取得し、レンタルサーバを手配して、ウェブとメールを整え、しかも検索上位にくるようにSEO対策も行っていましたが、やはり、年間2400円では安定性に問題があったようです。

国内の主要レンタルサーバ業者の価格と比較すれば、年間2400円という金額は月額料金にすら達していない破格の安さだから、当然のことながら期待できず、価格を安くしてあげるかわりにトラブルは自己責任で解決してねという姿勢なんだろうなあと考えながら、僕のもっていた別のサーバにデータを移行させることで復旧させました。

結局この落ちてしまったレンタルサーバはその後も落ちたまま。引越しがベターな選択だったということもわかりました。

このクライアントの場合、ネットショップをやっていたり、インターネットビジネスを展開しているわけではなかったので、ウェブサーバが落ちてもそれほど問題にはならなかったけれど、メールサーバが落ちるのはやはり問題が大きいと感じます。

それでも月額料金の高い業者にお願いすれば、サーバが100%落ちないかというとそうではないだろう。ヤフーでさえ、先日ポータルサイトが表示できなくなっていたし。

僕はITの専門家ではないので、本来どのように対処すべきかはわかりませんが、結局のところ、サーバは落ちるものであり、落ちたときにはサポートになんとかしてもらうか、自分で別のサーバで代替させるか、ということくらいしかできないんじゃないのか、と思っています。

この考え方は、僕が数年前に取り組んでいた「Bankruptcy Remoteness」の仕組みの作り方と一緒です。

会社も事業も破綻しないように運営するのはもちろんだけれど、破綻した場合のことを考えてバックアップ体制を整えておくことが大切なんだろう。最近は、人でさえ精神的に破綻をきたすケースも増えているようだし。

「想像もつかないことばかりおきる」

テレビコメンテーターなんかがよく言うけれど、それは想像力が乏しいだけじゃないかと僕は疑っています。

たとえば、首都直下型のマグニチュード6以上の地震が今後30年に起こる確率は70パーセント以上というデータは公表されているけれど、実際そうなったときに自分が、家族が、自宅が、どうなるのかといった想像をして水や食料、その他防災グッズを備蓄するといった具体的行動をしている人はごくわずかだろう。。

リーマン・ブラザーズの破綻だって、想像できなかったわけでも、予測できなかったわけでもなく、単にバックアップ体制を構築するコストをケチったからだろうと推測しているし。

バックアップ体制の構築コストをどう考えるか、というのも経営の課題のひとつだし、コストを払いたくないからバックアップ体制を構築しないという決定もひとつの正解だし、コストを払ってでもバックアップ体制を構築するという決定もまた正解だろう。

今回のサーバのケースでは、1年間に12回以上サーバが落ちなければ、海外サーバのほうが正解かなと思う反面、1回のサーバダウンあたり数時間メールが送受信できなくなり、会社に対する信用や受注量の減少につながることがあるならば、1回のサーバダウンが致命的なリスクをはらんでいるともいえるかと。

どちらも正解、選ぶのは経営者。


自分にとって不利益な結果を招いた原因は、自分の中にあるはずなのに、いつも自分じゃない誰かのせいにして文句をいうひとがあまりにも多いように見受けられ、そのたび、僕はちょっと不愉快な気持ちにさせられます。

だからこそ、原因をしっかり自分の中に見つけられる人は、成功しやすい世の中なのかな、と考えてクライアントたちをサポートし続けるのが僕の仕事。

2009年6月27日土曜日

2009年6月26日金曜日

2009年6月24日水曜日

「経営理念」とは?


経営理念を設定するのが難しいのは、個人のアイデンティティを設定するのが難しいのよく似ている。

就職活動を控えた学生たちが、エントリーシートの自己分析に苦しんでいるのと同じこと。

あたりまえのようでいてあたりまえじゃなく、ちょっとかっこつけたくなったりしても自分じゃないような気がしてはずかしい、そんなにたいしたもんじゃないよ、おれなんか。。

そんなかんじ。

で、僕はひとまず今の自分と自分の会社について考えてみることにした。

まずは、「経営理念」の言葉の定義の確認から(参考文献「経営学大辞典」中央経済社)。

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経営理念とは、経営者もしくは企業が表明するその企業の行動指針、企業の目的、規範、理想などを意味する。

経営者個人の価値観や信条とは別個のものであり、企業という組織体において認知され、浸透してはじめて経営理念となる。

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・・「浸透してはじめて経営理念となる」ということは、浸透していない『経営理念』は経営理念ではないということか??

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経営理念は企業の内部統合を図る指導原理であり、外部に対してその企業のアイデンティティを示すものであるから、抽象的、規範的であるとともに、ある程度の固定性と永続性をもち、その企業の経営文化、企業風土を形成することになる。とはいえ、激しい環境変化が生じた場合には、経営理念の再構築が求められる。

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歴史的に見ると、明治期の日本では企業目的を富国強兵の国家目標と関連づけようとする「経営ナショナリズム」、明治末から大正期にかけては、企業の構成員を家族構成員に擬制化し、その福祉向上を企業目的と唱える「経営家族主義」、昭和の戦時体制下では産業の国家的使命を標榜する「産業報国主義」などが時代を代表する経営理念となった。
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第2次世界大戦直後では、経済民主化の流れのなかで経済同友会が表明した「企業民主化試案」が修正資本主義的経営イデオロギーとして脚光を浴び、高度成長期には多くの企業が同工異曲で「近代化と技術革新」を唱えた。
環境汚染や、成長第一主義への懐疑が生じるようになった昭和40年代半ば以降になると、企業の「社会的責任」を唱え、「経営行動基準」を制定する企業が多くなった。
また、社会における企業活動のプレゼンスがいよいよ大きくなった昭和50年代以降になると「企業市民」や「フィランソロピー」「メセナ」といったコンセプトや、企業のトータル・イメージを社会に訴求しようとするCI(コーポレート・アイデンティティ)運動やTQC(Total Quality Control)運動が重視されるようになった。
バブルおよびその後に起こった企業不祥事が次々と明るみに出され、また規制緩和、市場主義への移行が提唱される最近では、「グローバル・スタンダードに基づく企業行動規範」や「公正」といった言葉が多くの企業の社是・社訓に見られるようになっている。
>>>

うちの経営理念ってなんですか?

これまでのクライアントからの質問で、もっとも答えにくい質問は「うちの経営理念ってなんですか?」というもの。

これって、助成金や融資の申込み、新人採用のために慌てて会社案内や事業計画、ホームページなんかを作成し始めるときに必ずといっていいほど聞かれる質問です。

一般的に経営理念ってどういう意味ですか?

と聞かれたなら、

広辞苑では、「【経営理念】企業経営における基本的な価値観・精神・信念あるいは行動基準を表明したもの」と説明されています。

とでも答えておけばとりあえず正解だろうが、クライアント自身の経営理念はクライアント自身にしか正解は導き出せない。

僕がでっちあげてしまうことは、たやすいけれど、それでは意味がないのは明らかだ。

イメージを膨らませやすくするために、他社事例として、パナソニック、ソニー、トヨタ、ホンダ、グーグルといった成功企業の事例を例示していくが、うまくいかない。


起業したとき、いちばん大事にしたいと思っていたことは?

日々の仕事をしていて、いちばん大事にしていることは?

自分がお客様のために守りたいと思っていることは?

どういう仕事をしていきたいですか?

なにに貢献していきたいですか?

質問をあげていくが、うまくいかない。

手を替え品を替え、やっていくうち、

あるクライアントは

「プロとしてできる最高レベルのサービスをお客様に提供すること」

を掲げてくれました。

素晴らしい。採用!!

でも。。

プロとしてってどういうことですか?

最高レベルってどういうレベルですか?

お客様ってどういう人を想定していますか?

と深く掘り下げて質問していくと、答えられなくなってしまう・・・。

シンプルなようでいて、とても、むずかしい。

つづく。

2009年6月23日火曜日

自己満足企画「住みたい街.com」の事前調査。

自己満足企画「住みたい街.com」に本格的着手の前に、ライバルとなりそうなサイトを探してみた。

といってもgoogleで「地域情報サイト」と検索しただけ。

【生活ガイド.com】
http://www.seikatsu-guide.com/
公共料金や助成金、福祉、教育、環境など様々な行政サービスから「住む街」や「住居」を選ぶ、これまでにない新しい住まい探しを提案するサイトです。

【地域情報サイトCityDO!】
http://www.citydo.com/top.html
コンセプトは『中小事業者のITプラットホームの確立 』 。 中小事業者のリクエストを十分に熟知した上で商品開発を行い、また、Yahoo! JAPANの地域系プロパティ商材を導入し、ご案内しております。

【@nifty地域ガイド】
http://maps.nifty.com/guide/
みんなでつくる地域ガイド スポット情報・クチコミ情報

【ザクザクドットコム】
http://www.za9za9.com/index.html
諏訪地域のポータルサイトとして、2001年より運営を開始。

【日本全国地域ポータルサイトTownInfo.JP】
http://www.towninfo.jp/

【福岡地域情報サイトBENLY】
http://www.benly.com/
福岡の街を完全攻略!地域情報・イベント情報検索

【一宮市地域情報サイト 138files】
http://www.138files.com/
一宮市近郊の地域情報、コミュニティを提供しています

【六甲アイランドの地域情報サイト「Rokko Island」】
http://www.rokko-island.com/
六甲アイランドの地域情報サイト「Rokko Island」は、六甲アイランド内外の市民の皆様へ、オシャレで活気溢れる街、六甲アイランドを紹介する地域情報ホームページです。

【いわきあいあい】
http://www.i-iwaki.jp/index.php
いわき地域総合情報サイト

【地域情報検索エンジンWinds!】
http://www.windsnet.ne.jp/
暮らし、生活、田舎 [ふるさと] を応援する地域情報検索エンジン Winds!

【街の生活情報サイトTIPPS】
http://www.tipps.ne.jp/

【e-まちタウン】
http://www.emachi.co.jp/
e-まちタウンは、お店情報、自治体、口コミ情報など街の情報がたくさん詰め込まれた参加型の地域情報サイトです。

【タウンウェブ】
http://www.townweb.org/
西東京市・東村山・東久留米・小平・清瀬の地域情報

【賃貸住宅物件情報.net】
http://roooom.net/
全国のアパートやマンションなどの賃貸住宅の不動産物件情報が満載のサイト

【Area2】
http://www.j-area2.com/
地域情報を中心とした総合情報サイト   読むハブ・リンク集

【まいぷれ】
http://mypl.net/
地域情報サイト「まいぷれ」とは「MY PLACE♪ MY PLEASURE」の略で、「ちょっとがんばれば自転車でまわれちゃう、そんな小さなまちの情報をお届けします。」をキャッチフレーズに生活圏の情報を地域の方にお届けする地域密着型エリアマーケティング媒体として、2000年3月、その産声を上げました。

【全国地域情報検索サイト大図鑑】
http://area-information.net/
全国47都道府県の地域情報サイト検索。

【ビットストリート】
http://www.bit-st.jp/
あなたが毎日使う駅のアクセスは全国何位? 地元人のクチコミによる、駅別の地域情報サイトです。

【全国自治体マップ検索】
http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/cms/1,0,69.html
「全国自治体マップ検索」は、地方公共団体ホームページへのリンク一覧です。

【ご近所さんを探せ!】
http://www.gokinjo.net/
友達探す。日記をつける。サークル作る。広がるみんなの街のコミュニティ

etc. 約 9,430,000 件


・・・結構あるね。

生活ガイド.comさんなんかは、僕の企画にニュアンス近い気がするし。

他の誰かがきちんとサービスを提供してくれているなら、僕が頑張って作らなくてもいいっか。

という気にもなるけど、愛が感じられないサイトが多いように見えるのは気のせいだろうか??

コンビニで値引き販売が行われたら。。

どのコンビニでも、弁当や惣菜などは、消費期限となる時刻の2~3時間前に店頭の陳列棚からはずし廃棄処分するのが一般的だ。

また、ドリンク、菓子や調味料といった賞味期限のある商品は、期限の数ヶ月前には店頭の陳列棚からはずす。

安心・安全のための取引コストと考えるか、もったいないと考えるのか、は人それぞれだろう。

弁当や惣菜などは、一日に3~4回程度に分けて各店舗に配送されてきているみたいだから、消費期限も1日に3回程度あることになる。

都心では、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3店舗はたいてい隣接しているから、消費者は微妙に異なる各店舗のタイムセールを巡回して随時値下げ商品を購入できることになる。 周辺のスーパーやお弁当屋さんも追随するだろうし。

現状において商品を陳列しておくことができる時間は6時間程度。もし値引き販売するなら、定価で商品を陳列してくことができる時間は5時間程度、値引き販売する時間が1.5時間程度になるんじゃないかと思う。

賞味期限切れ商品の販売は、スーパーの特売や100円ショップのいいライバルになるだろうけれど。

値引き販売は、売れ残った商品を売り切るという場面では有効な戦術だけれど、商品の定価での販売の機会を損なわせるという意味であまり得策じゃないように思える。

いろいろ考えちゃうタイプのコンビニ経営者は、客を呼び込むために、あらかじめ見切り販売を行うことを前提として大量の発注を行って、毎日特定の時間に繰り返して見切り販売を行ったり、値引き販売した本部に報告して商品を他の安売り業者に横流したりしてしまうだろうし。

これまでどおり、定価で時間内に売り切るために努力するスタイルがコンビニ経営のあるべき姿じゃないかと思ってしまう。

コンビニで値引き販売が行われるようになったら、たとえば、カブトムシやクワガタとか、青山フラワーマーケットの花束とか、焼きたてパン屋さんのパン、地元の特産物とか、自家製お弁当とか、ちょっと他では置いていない商品を取り扱ったり、写真屋さん45みたいな写真現像サービス、キンコーズみたいなコピー・製本サービス、ミスター・ミニットみたいな靴修理・キーコピーサービス、クリーニングやレンタルCD/DVDの受付・お渡しサービスとか、値段じゃない付加価値を求めて各店舗が好き勝手はじめてしまうようにも思う。でも、各店舗が自分で生き残り策を考えなければ生き残れない環境になっているともいえる。

一方、タバコの販売手数料や、各種振込み手数料も収益の柱になっているという事情はあるんだろうけれど、現状でのコンビニのサービスは増えすぎの感がある。

そうなると、逆にサービスを減らしてガソリンスタンドみたいなセルフ式コンビニが優位になるのかもしれない。

2009年6月22日月曜日

「ヨコミネ式」に学ぶ。


この数年、読む価値のあるビジネス書がなくなったように感じる。


内容のない書籍をタイトルと帯だけで購入させてしまう出版業界のマーティング手法自体は、研究対象にもなるし考えさせられることも多いけれど、肝心の書籍の内容自体は、一時ビジネス書マニアだった僕からすると、過去の出版物の出来の悪い焼き直しばかりだ。


ビジネス書の分野を離れて、さて、どうしようと考えていたところに、子育てと会社育てとの関連性を求めるというテーマが生じたので、しばらく幼児教育本を読むことにした。


そこで、先日、幼稚園のママ友に一読を薦められ、妻が取り寄せていた「ヨコミネ式」の本を読んでみた。


要約すると、「ヨコミネ式」とは、「読み書き・計算・体操」を中心に「毎日20分」単位で子どもに「自学自習」させるよう徹底的に繰り返し指導する教育方法のようだ(陰山さんの100マス計算に体操教室エッセンスを加えたかんじか)。


特徴的なのは、「あ」から始まる50音表ではなく、書き取りやすい順に「一」「|」「十」「二」「エ」・・・と

書き方表が作られていること。これには工夫のあとがしのばれる。


他の英語や音楽etc.は自信なさげな記述となっているのが残念だ。


この本から学んだこと。


 ・シンプルなことを繰り返し、毎日20分単位で行うと、自発的なやる気を引き出し、天才になれるかもしれない。

    →さっそく、今日から自分で試してみよう!!  


  

戦略的課題解決とコンサルにとっての本当の課題。

この4月から経営コンサルとしてデビュー?を果たしたものの、実際のコンサルの現場では戸惑うことばかり。

 戦略的課題解決のプロセスはおおむね、

①現状分析と問題把握
 ・適切なフレームワーク、モデルの活用による体系的な分析
 ・漏れのない問題把握
 ・ファクト・ファインディングの重視
 ・問題の構造化
 ・問題の本質への接近

②解決すべき課題の設定
 ・広がりと深さを確保し、真の要因追求を目指した分析による重要課題の絞込み
 ・解決すれば全体への影響度の高い課題の優先設定
 ・有効な打ち手につながる課題の設定

③課題解決策の設計
 ・推論・洞察に基づく解決策の立案・検証
 ・既成概念の枠を取り払う。
 ・自分の常識を疑う。
 ・顧客の立場から立案する。
 ・仮説立案とその検証を繰り返す。
 ・仮説検証に必要な調査・分析のみ実施。
 ・必ずしもベストではなくとも、スピード重視のベターを選択。

④解決策の実行
 ・解決策が確実に実行される状況の構築
 ・全体整合性のとれた実行計画の立案
 ・組織内でのコンセンサス(コミュニケーション)
 ・各ポジションでの取るべき実行策の明示と納得性の確保
 ・実施・検証と計画へのフィードバック

という4つの段階を経るものだけれど、大概、順調に進むのはフェーズ1とフェーズ2までで、フェーズ3、フェーズ4に行くにつれ、難易度が増し、戦略的課題解決どころか、課題を見つけてコンサルのエゴを満たして、クライアントである社長と現場の自信と誇りを傷つけておしまいというケースになってしまいがちだ。僕自身なんどもそういう事態は残念ながら経験している。

まあ、売上高数億円くらいまでの規模の会社に起こっている問題は、社長がすでにわかっていることも多いし、口に出せないだけで現場がわかっているか、お客さんはわかっていることがほとんどで、その問題のうち1つか2つを解決すれば、会社を取り巻く環境がガラッと変わってしまうものなんだけれど。

でも実際には、わかっていても、できない。


なぜか?


僕は、その会社の社長が、幹部が、社員が、そしてコンサルとしての僕自身が、それぞれの「レディネス」に達していないことが原因ではないかと最近思うようになりました。

「レディネス」とは、英語ので、「ある学習を効果的になしうる発達の状態にある」ということを意味します。幼児心理学の用語のようで、僕は子育ての研修会でその言葉を初めて知りました。

「この子は○○ができない、という言葉をよく耳にしますが、子どもはできないのではなく知らないのです」

子育ては、「子どもたちがこれから出会うたくさんの人やもの、出来事などを『知る』までの過程を見守り、レディネスに達し『知った』その瞬間を見逃さず、次へのつなげていくこと。それぞれのお子さんのもつスピードを大切にしながら・・・」との説明に、僕は、はっとさせられました。

ここで話されていることは、子育てという枠ではなく、ひとの成長全般に共通していえることだと。

つまりは、個々の問題解決策を立案し実行してもらったところで、レディネスに達していなければ、予定した結果は得られない。

結果が出せなかったコンサルティング事案というのは、大概、このレディネスを無視して策定されていたことに反省させられます。

2009年6月19日金曜日

世界最高のマーケッター・コンサルタントってなにをする人だろう?

気が付くと、どこのサイトで登録したのか覚えていないけれど、こういう内容のメールが頻繁に届くようになっていた。

>>>
「あの世界最高(世界№1)のマーケッター・コンサルタント・コーチ・スピーカー○○の天才的マーケティング手法を徹底分析したセミナーDVDがレポートとセットで100セット特別販売。」

あなたは○○したいと思いませんか?(みたいな感じで項目に勝手にチェックが入っていたりする。)
 □・・・・
 □・・・・
 □・・・・

とか、

あなたは、あの○○のマーティングノウハウをすべて手に入れることができるのです。

とか。

購入者の声(顔写真つきだったり、汚い手書きだったりする)

半信半疑でしたが、この商品のページをめっくた瞬間、本物だとわかりました。

彼のテクニック・アイディアのおかげで、○○パーセント売上げが上がりました。

感謝しています。

・・・etc.

さらに今なら特別3大特典。

特典1・・
特典2・・
特典3・・

1日60万円とも言われる○○のセミナーをわかりやすく解説したDVD○○時間と○○○ページのレポートをセットで69,800円。

さらに今だけ、期間限定59,800円

これって本当に役に立つの?

そう思われるあなたのために

1年間(半年間、10日間)完全返金保証。

「お申込みはいますぐこちらをクリック」

>>>

種類はいろいろあるけれど、だいたいこんなかんじ。

「特定商取引基づく表記」をクリックして、販売者(個人だったり、会社だったりする)の住所をグーグルのストリートビューで検索すると、汚いアパートだったり、普通の住宅地だったり、「世界最高の○○」のDVDやレポートを販売したりして、数千万とか数億円稼いでいる会社や人がいるようには見えない雑居ビルの入り口が映し出されたりする。

場所が都内だったりすると、実際に近くに行ってみたり、法務局なんかで建物や土地の所有者を調べてみたり、会社の登記がそこにあるかどうかチェックしたりしてみるけど、該当する会社はなかったりする。

そもそもマーケッターとか、スピーカーってどういう意味なんだろう?

とても知的好奇心をそそられちゃうところに、この広告メール、販売用ウェブのうまさがあるのか??

効果があるとかないとかってことより、僕のなかの知りたいっていう欲求に訴求してくるのは素直に関心する。

昔あったという「見世物小屋」に入りたくなる気持ちとでもいうのかな。

実際、旅先での台湾で昔の日本風の「見世物小屋」を見つけちゃったときには、思わず小屋にはいっちゃったし。

見たあとだと、な~んだ。。と思うことでも、見る前の宣伝文句(「幻の人魚のミイラ」とか「雪男の手」とか「人面亀」とか)だけを見てると、ど~しても見たくて見たくて、夜も眠れない。なんだか悔しいって思うのが人間なのかなとも思う。

どこまでが嘘でどこまでが本当なのか?

知りたがり屋の僕は、59,800円なら騙されてもいいかなっと思ったりして。。


まあ、こういう話は、投資の世界でもよくあることで、「リスクがどこにあるのか」を見極めないで投資しちゃうと痛い目にあってしまう。相手の説明でリスクが100%ない投資話なら、その話は100%詐欺。

詐欺とわかっていても、相手を信用して騙されていいかなと思えればそれはそれでありだと思う。

ダイレクト・マーケティングの話は、コトラー先生のマーケティング入門にも載っていた気がするので、もう一度勉強しなおしておきます。

2009年6月18日木曜日

生き方の7つのルール。

出典があったはずですが思い出せません。
たぶん、コンビニで立ち読みした本のような気が・・・

いろいろ思い悩んで眠れない夜などに、読み返すと意外にいいこと書いてあるじゃんっと思う、僕のむかしのノートにメモしてある生き方の7つのルールをご紹介します。なにかのお役に立てれば幸いです。

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(ルール1)「シビアな現実」より「将来の希望」に重点を置こう!

 →「いまのありのままの姿」ではなく「これからなるべき姿」について、思いをはせる習慣をつけよう。

(ルール2)「人生は不公平にできている」と嘆くのをやめよう!

 →たしかに、世の中には不公平なことがあるかもしれない。けれど、それでもあきらめてはいけない。

(ルール3)「セカンドベストな方法」でもいいと考えよう!

 →もし、ベストな方法が無理なら、セカンドベストな方法でもいいじゃないかと考えて、気楽に行動する習慣をつけよう。

(ルール4)「世の中はなにも変わらない」という錯覚を捨てよう!

 →どんな問題にも必ず解決策はある。
  今はまだ、それに気づいていないだけだと考え、あらゆる可能性を考えよう。

(ルール5)「幸せをおそれる気持ち」を捨てよう!

 →いたずらに幸せな気分を味わうことは、そのあとで、ひどい絶望がおそってくることの前兆だと考えるのではなく、いったん幸せになれば、ますます幸せになれるという原理を知ろう。

(ルール6)「いつでも全力投球」の気持ちを忘れない。

 →うまくいかないのは努力が足りないからだと考え、いつでも全力投球する気持ちを忘れないようにしよう。

(ルール7)「運命は自分で選び取れる」と強く信じきる。

 →運命は自分で切り開けるし、神への祈りも感謝も決してムダではない。

>>>>

だいたい、僕のコンサルでは、ルール4に重点をおいてクライアントの状況を考えています。

どのプランが間違いで、どのプランが正解か、ということは現実的にはありません。

最近はグレーゾーンが広がっているので「法律に反しない限り」とひとくくりにするのは安易過ぎますが、一応「法律に反しない限り」であれば、経営を行ううえで、人生を歩むうえで、どんなプランを採用しても、どれも正解です。

なぜかまわりがやさしくなる、口グセ変換マニュアル。

なぜかまわりがやさしくなる、口グセ変換マニュアル。

「でも・・・・」→「そうだね」
「しかし・・・・」→「そうですね」
「ただ・・・・」→「さすが・・・・」
「だけど・・・・」→「なるほど・・・・」
「もう・・・・」→「まだ・・・・」

たったこれだけ変換すると、なぜかまわりがやさしくなります。

次に紹介するのは、口にするだけで、なぜか周りがハッピーになってしまう、ひと言。

「うちの妻(嫁)は、いつもよくやってくれている」
「うちの社員(アルバイト・パート)は、いつもよくやってくれている」
「うちの取引先は、いつもよくやってくれている」

ぜひ、今日から試してみてください。

副作用は、言っている自分がなんだかこそばゆい気持ちになることです。

事業のテーマ;幸せと安心と豊かさの追求。

【事業のテーマ】幸せと安心と豊かさの追求。

地域・エリア・駅別の住みやすさ比較サイト「住みたい街.COM」

年齢、家族構成、家庭環境、ライフプラン、ライフスタイルに応じて、利用者が自ら幸せと安心と豊かさを追求するための情報コンテンツを提供するサイト。

「安全性」・・犯罪発生率、防犯対策、ハザードマップ、土地条件図、活断層地図、耐震・免震か否か、建築基準法改正前か、など。

「快適性」・・公園、街路樹の整備、放置自転車の状況、リサイクルへの取り組み、町内会の充実度、商店街、コンビニ、スーパー、物価、利便性、今後の都市計画の状況

「豊かさ」・・教育環境:保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、大学院、予備校、家庭教師、塾、英会話スクール、音楽教室、幼児教室などの充実度
       職場環境:正社員比率、収入、求人状況、アルバイト時給
       医療機関:救急医療対応病院、小児医療機関
       福祉環境:老人ホーム、デイケア施設、
       施設状況:プール、体育館、図書館、集会所の充実度、耐震補強の進捗状況。
       財政状況:税金、公共料金、助成金、医療、福祉、教育、環境などへの予算配分。行政サービスの充実度
       住民満足度:定住率、地域産業の充実度、お祭りなどの地域活動。

「住みたい街.COM」の企画、少しずつ進めています。

ほかにも、調査してほしい項目がございましたらご遠慮なくメールにてご連絡ください。

2009年6月17日水曜日

とりあえず、検索にひっかかるようになって一安心。

従業員が数人レベルの小規模事業者にとっては、ウェブサイトが売上UPや人材確保に有益なことは理解していても、自社のウェブサイトをつくることは予算的に厳しい現実があります。

以前、あるクライアントのためにウェブ上で調べてメールで報告したときの内容は以下のようなものでした。

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★1.ホームページ企画(クライアントの事業特性とご要望を元に、成果の出すためサイトを企画)1サイト 105,000~
2-1.トップページ制作(セミオーダー)1ページ 31,500~
★2-2.トップページ制作(オーダーメイド)1ページ 84,000~
2-3.トップページ制作(FLASH付)1ページ 105,000~
★3-1.オリジナルページ制作A オリジナルデザインによる各ページの制作。A4・1ページ程度( 原稿・素材ともクライアント様よりご提供として)1ページ 15,750~
3-2.オリジナルページ制作S オリジナルデザインによる各ページの制作。A4・1ページ程度(原稿はクライアントご提出。 弊社素材集などから素材準備を含む)または(原稿は弊社作成。 素材はクライアント様ご提出)1ページ 21,000~
3-3.オリジナルページ制作SS オリジナルデザインによる各ページの制作。A4・1ページ程度(原稿弊社作成、弊社素材集などから素材準備を含む)1ページ 26,200~
4-1.オリジナル画像制作 ホームページに使用するオリジナル画像を制作。(制作例 図解、ロゴ、イラスト、似顔絵など) 1ファイル 5,250~
4-2.オリジナルGIFアニメ制作 ホームページに使用するオリジナルGIFアニメ(画像のパラパラ漫画)を作成。 1ファイル 10,500~
5-1.FLASHコンテンツ(ベーシック)制作 画像の動きのあるオリジナルFLASHファイルを作成。1ファイル 31,500~
5-2.FLASHコンテンツ(actionscript)制作 画像の動きのあり、インタラクティブ性のあるオリジナルFLASHファイルを作成。 1ファイル 63,000~
6-1.Javascript制作インタラクティブ性のあるプログラムを作成 1プログラム 31,500~
★6-2.既成CGIプログラム修正・設定フォームや掲示板・ショッピングカートなどの既成CGIプログラムをカスタマイズ・設定。 1プログラム 15,750~
6-3.オリジナルCGIプログラム制作フォームや掲示板ショッピングカートなどのオリジナルCGIプログラムを制作。 1プログラム 52,500~
7-1.写真の撮影 商品・現場・人物などのオリジナル写真の撮影。     1現場 21,000~
★7-2.取材インタビュー ホームページの掲載現場や人物を取材。     1現場 21,000~
★7-3.テキスト原稿の作成・編集ホームページで使用するテキスト原稿を作成・編集。 1ページ 5,250~
====================================

上記★をつけた項目が最低必要な部分となり、会社のホームページは最低でも、
0.企画1.トップページ 2.会社概要3.会社地図4.お問合せ・・フォーム5.サイトポリシー6.プライバシーポリシーが必要とされると想定されるため、ここまでで346,500円
他に最低必要なものとして、ドメイン取得&レンタルサーバー、メール&ウェブで月額2,680~
商品やサービスのページを1ページ(A4程度)増やすごとに、31,500円
どんなに少ない情報量でも、5ページ分は割くことが予想されるため、
トータルでは、1サイト50万円~の金額になってくるというのが最低価格ラインのようです(これでも企業サイトとしては非常にお粗末な印象となるうえ、更新作業のたびに1回あたりおよそ15万円~の費用がかかってくるようです)。

売上につながるレベルを求めるならば、やはり最低でも120万円~の予算がどうしても必要になるようです。

トータル300万円~の価格設定をして、5年間契約。月額5万円~という支払方法を採用しているHP作成会社もあるようです。

なお、ヤフーに登録申請を行うのであれば、52,500円が別途かかります。

ご検討ください。

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案の定、そんなお金は出せないという社長の一言で、ウェブサイト作成の件は流れてしまいました。

というのが、よくある話なのですが仮にも僕がコンサルに入っている以上、そういう逃げは許しませんでした(かっこいいことをいっていますが、いつも背中に冷たい汗をかいています)。

ウェブサイトを作るという企画自体の有用性を理解しているのであれば、極力お金をかけずに同様の効果を得る方法を探ることもできます。

結果、ドメインとサーバは格安の海外サーバを採用し、ウェブサイトは僕が素人ながら作成し、ウェブサイトにはブログを貼り付けられるようにし、新着情報としてはブログで更新していく形でSEOにも多少なりとも対応することにしました。かかった費用は、ドメイン管理費3390円(年間)、レンタルサーバ2400円(年間)のみ。

検索にひっかかるようになるまで、3ヶ月は見ておいて欲しいと僕は伝え、6月5日(金)にアップしたのですが、6月17日(水)までにはgoogleで1位表示されるようなったと連絡を受けて、正直ほっとしました。

この2週間近く、僕の言葉を信じて、社長自ら、深夜に慣れないブログの更新を頑張って行なっていてくれていたので、これで3ヶ月経過しても検索にひっかからないままだったらどうしよう・・・と不安だったので、僕も連絡を受けてほっと一安心です。

僕は個人的にはウェブサイトの有無と会社の信用とを必ずしも結びつけては考えていないのですが、新たに店舗や倉庫を借りようとする際や、新卒・既卒の採用の際には、必ずといっていいほどウェブサイトの有無が問題となってきます。

予算があればあるなりに、なければないなりに、必要ならばなんとかしていくのが経営なんでしょうね。

2009年6月7日日曜日

パラドクシカル・フロッグ (Paradoxical frog)

南アフリカに生息するパラドクシカル・フロッグは、おたまじゃくしの頃は体長27センチもあるのに成長すると4センチほどの大きさになってしまう。

成長して大人になるにつれ、小さくなっていくというのは、ピンとこない話だけれど、自然界に実例が存在するということは、きっと厳しい環境においては必然なんだと思う。

成長する、発展する、安定する、といった言葉のイメージからすると、売上げが増加し、社員が増えて、社会的知名度、信用度が増す状況をついつい想像してしまう。
成長して発展すると、社員数がどんどん減っていく会社というのは、ちょっとすぐには想像できないけれど、GMが恐竜とたとえられているところからすると、規模を大きくしないで、むしろ小さくしながら成長していく会社がこれからの厳しい環境に生き残っていける会社なのかもしれない。
じゃあ、具体的にどうすればいいの?
というところで、頭を悩ませているんだけどね。

2009年6月5日金曜日

コンサルティングについて、僕が考えていること。

ブログなので、気楽に書かせてもらってます。

僕のつくった会社「marktplatz」は、そもそもは経営コンサルティングをしようと思ってつくった会社ではありませんでした。

仕事を楽しみながら、子育てもまた楽しむことができる職場環境を作りたいという思いから、はじめた会社です。

はじめは、「住みたい街.COM」(仮称)という、どの沿線、どの駅、どこの街が、どういう人にとって一番住みやすいのか?お得なのか?という比較サイトを作りたいという企画があって2008年12月1日から事業?を開始しました。

これまでITやプログラミングとは縁遠い仕事をしていたので、企画をいざ実施に移そうしても、なかなかうまくいきません。デルのサポートセンタに電話しつつ、サーバを購入し、ビックカメラでは店員さんに教わりながら、サーバ用のOSを買い、データベースソフトを買い、ホームページをつくるためには・・・といくつものホームページ作成ソフトやイラストレーターを購入してみたり・・と結構遠回りをしてしまいました。

ITやプログラミングをわかっている人にお願いすればよかったなあと今にしてみれば思うこともあるけれど、自分で楽しみながら(苦しみながら?)壁を越えていきたいという思いが強かったんだと思います。

おかげさまで、「住みたい街.COM」は、2009年中には東京の一部のエリアが公開にこぎつけそうな見通しです。

2009年2月頃、新たに立ち上がった企画が「手作り」に着目したアクセサリーショップ&スクール「Candy&Chocola」で、準備期間3ヶ月足らずで、5月末からプレオープンしました。

こんな短期間で事業化にたどり着くとは思っていなかったので、担当社員の頑張りに感謝です。

現在のところ、口コミ会員限定の募集のみで一般募集はしていませんが、すでに30名を超えるご応募をいただき、1名しかいない講師に奮闘してもらっている状況です。

1回3時間で受講生1~3名の少人数、小さいお子様の同伴可というのが受けているのではないかと推察しています。今後の動向を見守り、改善すべき点は改善していくつもりです。

仕事を楽しみながら、子育てもまた楽しむことができる職場環境は、日本に(世界に?)多ければ多いほど、この国の(この世界の?)未来は明るくなると、僕は信じています。

結局のところ、僕の経営コンサルティングの仕事は、そういう理念をもった会社がどんどん増えていくための手助けをする仕事です。

30歳になったばかりのころ、興味があって財団法人社会経済生産性本部の経営コンサルタント塾で机上と実践を学ばせていただく機会がありました。

当時はある会社の役員になったにもかかわらず、経営に関する知識がほとんどなかったことに不安をおぼえ、塾の門を叩いたのであって、まさか数年後、そのとき学んだ知識や僕の経験を必要とする会社が他にあるとは思っても見ませんでした。

はじめてみて感じたのは、経営コンサルティングは、みんなの楽しいことにつながることが実感できるすばらしい仕事でした。

もちろん、楽しいだけではありませんが、「1つのやりたいことを行うためには、9つのやりたくないことを行わなければならない」という話(出典忘れ・・すみません)からすると、7つのやりたくないことを行っただけで3つのやりたいことが実現できているという状況です。

出会えたことに感謝しています。