当時は、正直よく分かりませんでした。
その作者が意図するものがなんなのか、なにを言いたくて書いている本なのか。
あれからちょうど倍、生きて久しぶりに村上春樹を読んでみると、あっけないほど平易に感じられ(作品のせいかもしれませんが)拍子抜けしてしまいました。
「村上春樹は人生の挫折の味わった後に読むべきで、若いうちは片岡義男を読むべきだ」と誰かが言っていましたが、いまさらながらその指摘は正しかったように思います。
片岡義男もあのころは100冊以上本棚にあって、同じく赤い背表紙の森瑤子も相当あって、当時の本棚は真っ赤だったなあと思い出してみたりします。
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